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【太陽光発電】耕作放棄地に太陽光発電と榊栽培


 

昨今の太陽光発電市場では、ソーラーシェアリングという言葉が行き交っています。ソーラーシェアリングは営農型太陽光発電システムとも言われており、農業と太陽光発電を同じ土地で同時にやってしまおう!というものです。そんなソーラーシェアリングの中で、耕作放棄地を利用して、「榊」を栽培しながら太陽光発電収入を得る形が広まっています。今回は「太陽光発電×榊」に着目して、ソーラーシェアリングの実態を探っていきます。

 

 

ソーラーシェアリングの普及

 

2017年に入り、耕作放棄地を利用したソーラーシェアリングの導入が広まっています。売電単価は21円(2017年12月現在)と、産業用太陽光発電と変わらぬ価格ですが、農業との併用により収入増を見込めるとして拡大しています。また、全国営農型発電協会の調査によるとソーラーシェアリングの全国認可件数が1,000件を超え、中には1MWを越えるメガソーラーも誕生しており、注目度が高まっています。

 

 

耕作放棄地の実態

引用元:農地・耕作放棄地面積の推移 – 内閣府

 

「耕作放棄地」とは、「以前耕作していた土地で、過去1年以上作物を作付けせず、この数年の間に再び作付けする意思のない土地」の事を言います。年々耕作放棄地は増加傾向にあり、平成27年時点で全国において42.3万haの耕作放棄地が存在しています。この42.3万haとは、滋賀県の面積とほぼ同じ広さです。耕作放棄地が拡大している要因は、後継者不足が大きく関与しています。農家さんの平均年齢は65歳以上とも言われており、重労働や収入の不安定性が若者の農業離れを後押ししているようです。これらの理由から日本の耕作放棄地は増え続けているのが現状です。そんな中、後継者がいない農家さんが考えるのは農地転用をかけアパートを経営する等の選択肢ですが、初期費用が高額となることや運用リスクからなかなか動き出せない状況となっています。

 

 

ソーラーシェアリングの導入

 

ソーラーシェアリングの導入イメージとしては、3,000㎡の農地に100kWのソーラーシェアリングを設置した場合、初期費用は100kW×20万円=2,000万円となります。2,000万円という初期費用をどう捉えるかは別として、決して安い買い物ではありません。しかしほとんどのソーラーシェアリング導入者の方々は設備費といわれる初期費用を金融機関から借入れており、持ち出しなしで設置を行っています。心配なのは返済ですが、毎月の返済は売電収入で賄えてしまいます。返済が終われば毎月の収入額は増え、 さらに太陽光発電設備の下では農業を行う為、売電収入という安定収入と農業収入によって収入アップを見込めるのです。

 

 

太陽光発電×榊栽培

 

太陽光発電は、当然日射量が必要です。そして農業もまた、適度な日射量が必要です。あまり日射量が必要ではない作物の栽培が出来れば、ソーラーシェアリングとの相性は良い事になります。そんなソーラーシェアリングでは、榊が注目を集めています。榊は神棚や祭壇に供えるなど、神道の神事にも用いられる植物です。直射日光に弱く、半日陰か日陰が最適な成長環境と言われています。その為、ソーラーシェアリングでは農地の全面を太陽光パネルで覆う事が可能です。

 

 

国産榊のビジネスチャンス

引用元:高級ブリザーブド榊 樹王さとの神

日本で流通している榊は、実は9割が中国産と言われています。榊は食品では無く植物の為、産地表示義務はありません。その為、「昔から神様にお供えしている榊は国産に決まっている。」と信じているお客様は、中国産とは知らずに購入されています。また、国産榊を中国に輸出し、栽培によって大量生産されたものを日本に輸入。国産榊として販売している業者もいるようです。このような状況のなかで、昨今ではmade in japanを求める声が増えており「純国産榊」に対する需要が高まっているのです。また、「プリザーブド榊」も登場していて、国産榊を使用した長期間交換が必要ない榊として人気を博しています。高齢化社会によって、今後さらに拡大が予想される市場とも言えるのではないでしょうか。

 

 

榊の種類

引用元:高級ブリザーブド榊 樹王さとの神

榊には「本榊」と「ひさかき」の大きく分けて2種類が存在します。本榊は、ひさかきに比べ葉が大きく、丸みをおびており社頭の装飾として創定されている伝統の樹木です。対してひさかきは、葉が小さく周りがギザギザしているのが特徴です。純国産榊として検討する場合は本榊の栽培が主流となるかもしれません。

 

 

榊の栽培方法

引用元:SUNHOPE

榊栽培のイメージを掴むために、大まかな流れを掴んでいきましょう。実際に榊を育てるならば、まずは苗木の購入がスタートです。まず国産榊の苗木は、40~60cmの大きさで、値段は1苗あたり500円~1,000円です。挿し木から育てる場合は、一般的に出荷まで4年かかると言われていますが、ある程度成長した苗木からスタートすれば2~3年ほどで出荷できるほどに育ちます。榊は乾燥に弱い植物の為、土が乾いたら水を撒いていきますが、粘土質のような水はけの悪い土を使用すれば、水やりは適度でいいようです。以下条件まで育て、5~10 本程度の束にまとめれば出荷基準となります。①全長 約 32~35 ㎝前後②横幅 約 16~18 ㎝前後③葉の部分 約 22 ㎝前後④下枝部分 約 10 ㎝前後。

 

 

榊栽培サイクル

引用元:ヤサシイエンゲイ

国内で出回っている榊の中には、山林に自生しているものを収穫・出荷しているものも多く存在します。すなわち、直射日光が少なく適度な水分があれば十分育ってしまう植物なのです。その為、ソーラーシェアリングにて栽培を行う際でも特別な設備投資は不要となります。仮に500㎡の農地があれば、200本以上の苗木を植える事が可能です。苗が大きくなれば、3月・7~8月・11月と年に3回ほど剪定(収穫)が可能となります。販売時には5~10本の榊を1束として、通常は1対(2束)で販売します。販売価格は1対(2束)で500~1,000円です。道の駅等で販売が出来れば、販売所に収める手数料は15~20%の為、80~85%が収益となります。

 

まとめ

太陽光発電と榊栽培の相性はとてもいいと言えます。実際にソーラーシェアリングを行うとなれば申請作業や収穫量チェックなど必要な作業も発生します。しかし耕作地を放棄しているならば、一つの選択肢になり得るのではないでしょうか。エグチホールディングスでは、ソーラーシェアリングのご相談や土地の売却に関するご相談を、不動産そして太陽光のプロフェッショナルとして全力でお答えいたします。

 

 

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