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南極大陸では「電気」をどうやって作っているの?



地球上には、「どうやって電気を作っているの?」と思えるような場所がたくさんあります。そして、地球上だけではなく宇宙でも電気は使われています。人工衛星(じんこうえいせい)や国際宇宙ステーション(こくさいうちゅうステーション・ISS)がそうですね。

では、「南極大陸(なんきょくたいりく)」はどうでしょうか? 日本の「昭和基地(しょうわきち)」を始め、世界各国の基地がある南極大陸。各国の基地では、研究者たちが南極の調査や研究などをおこなっています。研究のためには、もちろん電気が必要になりますね。

そこで今回は、昭和基地の電気をどうやって作っているのかご紹介します。

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南極では、ディーゼルエンジンと太陽光発電を使っている!


南極はとても過酷(かこく)な環境(かんきょう)です。大陸のおよそ98%が厚い氷でおおわれている南極。そんな南極にある昭和基地では、「ディーゼルエンジン」と「太陽光発電(たいようこうはつでん)」で電気を作っています。

南極大陸はこんなところ!

まずは、南極大陸がどんなところなのか、知っていきましょう。南極大陸は地球の最南端(さいなんたん)、つまりもっとも南に位置する大陸です。

つねに強い風が吹き、空気は乾燥(かんそう)し、人間が住むことはとても難しい場所。昭和基地や各国の基地は、南極の環境から身を守れるようなつくりになっているのです。日本の昭和基地ができたのは、今から60年ほど前の1957年。そして南極大陸に人間が上陸したのは、1820年のこと。たった200年ほど前のことだなんておどろきですね。

大陸をおおう氷の厚さは、なんと平均1.6Km! 気温も世界でもっとも低く、最低気温マイナス93.2°Cを記録したこともあります。人間が住むことは難しくても、南極で生きている生物はいます。だれもが知っているペンギンやクジラ、ダニ、バクテリアや植物など、他にも南極の環境に適応(てきおう)したさまざま生物がいるんですよ。

昭和基地のディーゼルエンジン

昭和基地の電気は、軽油(けいゆ)や重油(じゅうゆ)を燃料とするディーゼルエンジンを使用。ディーゼルエンジンに発電機をつなぐことで、必要な電気を作りだしているのです。

大切な活動を支える発電機がこわれてしまうと大変ですね。しかし、昭和基地にはふたつのディーゼルエンジンと発電機があり、交代で発電をしています。片方が動いているときにはもう片方の点検をするなど、安心して発電ができるようにしているのです。

昭和基地の節電と太陽光発電

電気はとても大切な存在です。わたしたちの生活にも欠かせませんし、南極で働く人々にとっても同じです。少しでも電気を大切に使うように節電(せつでん)をし、電球や電灯をLEDに替えるなど、さまざまな工夫がされています。

また、南極では11月から1月は「白夜(びゃくや)」と呼ばれ、太陽が沈まない夏になります。ディーゼルエンジンが中心でしたが、今は太陽光発電も取り入れ、より安定した発電と電気供給(でんききょうきゅう)ができるようにしています。

太陽光発電は、「再生可能エネルギー(さいせいかのうエネルギー)」と呼ばれ、太陽エネルギーを利用したとてもクリーンな発電方法。南極はもちろん、地球の環境にもとてもやさしい存在なのです。

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電気技術の進化と、南極観測の発展


画像は、初代の「南極観測船・宗谷(なんきょくかんそくせん・そうや)」です。1956年から1962年まで、働きました。電気技術はつねに進化を続け、南極観測(なんきょくかんそく)の発展(はってん)にも役立ってきたのです。

人間が生活することすらむずかしい南極。その南極でたくさんの人々が研究を続けられるのも、電気やエネルギーの支えによるところが大きいといえるのではないでしょうか。

わたしたちが当たり前のように使っている電気を、南極でも使っています。世界のすみずみで生活を助けてくれる電気のことを、大切にしていきたいですね。

 
◇南極についてもっと知りたくなったら!
参考:「国立極地研究所(こくりつきょくちけんきゅうじょ)」公式サイト