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東日本大震災をきっかけに変わった、日本の電気とエネルギー



2011年3月11日に東北地方をおそった東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)から、早いものでもう7年となります。当時、まだ小さかった子どもたちは、今では小学生や中学生。東日本大震災を覚えている子どもも、親の話やテレビで知ったという子どももいるのではないでしょうか。

日本の電気やエネルギーをめぐる環境(かんきょう)は、東日本大震災をきっかけにして大きく変わりました。今回は、東日本大震災後の電気とエネルギーについてお話していきます。

※「ひまわり」は、東日本大震災の復興支援にさまざまな形で使われています。

 

福島第一原子力発電所事故とエネルギー


東日本大震災は、マグニチュード9.0、震度7(しんど7)というとても大きな地震が東北地方をおそいました。あまりにも大きな地震だったため、その範囲(はんい)は東北だけにとどまらず、日本中で地震によるゆれが観測(かんそく)されたのです。そして、この地震と津波(つなみ)によって、大勢の人が亡くなりました。

東日本大震災が起こしたもうひとつの災害があります。それは、福島第一原子力発電所事故(ふくしまだいいちげんしりょくはつでんしょじこ)です。

※画像は鹿児島県にある「川内原子力発電所(せんだいげんしりょくはつでんしょ)」です。

福島第一原子力発電所でなにがおこったの?

福島第一原子力発電所――福島第一原発(ふくしまだいいちげんぱつ)は、地震や津波の影響(えいきょう)を大きく受けました。その結果、メルトダウン(炉心溶融・ろしんようゆう)という事故が発生してしまったのです。

メルトダウンとは、「原子炉(げんしろ)」にある核燃料が、何らかの理由で熱せられてしまって溶けてしまうこと。熱せられてしまう理由は、主に核燃料そのものの発熱です。それを防ぐために、主に海水を流して冷やしていました。

しかし、地震と津波による停電や電源喪失(でんげんそうしつ)によって、海水を送るポンプが動かなくなり、核燃料を冷やすことができなくなったのです。その結果、メルトダウンを起こしてしまいました。

水素爆発と、放射線

メルトダウン後、大量の水素(すいそ)が発生します。その水素が大きな爆発を起こし、原発の建物がこわれてしまったのです。この爆発や、地震や津波による破損(はそん)などによって、人間や環境に害のある放射線(ほうしゃせん)がもれてしまうことになりました。

放射線は空気中だけではなく、土のなかや海など、福島第一原発を中心とした広い範囲(はんい)に広がっていきます。そして、周辺の地域では人が住めなくなってしまいました。日本テレビの「ザ!鉄腕!DASH!!」で有名な「DASH村」があった、浪江町(なみえまち)もそのひとつです。

原発の停止と省エネ、再生可能エネルギーへの注目

この事故は、「国際原子力事象評価尺度 (こくさいげんしりょくじしょうひょうかしゃくど・INES)」でレベル7に指定されました。このレベル7というのは、最悪の評価。それほどまでに福島第一原発の事故は大きく、深刻(しんこく)なものだったのです。

福島第一原発事故のあと、日本中の原発を停止。地震や津波に耐えられる強度があるか、安全面でのしんさが慎重(しんちょう)におこなわれています。

日本の発電は原子力発電に頼っている部分が大きく、原発を停止した当時は電気供給(きょうきゅう)には大きな不安がありました。また、震災直後は決まった日時に停電が起こる「計画停電(けいかくていでん)」などもおこなわれていたため、日本中が「節電(せつでん)」への意識を強く持ちはじめたのです。

そして、「太陽エネルギー」による「太陽光発電(たいようこうはつでん)」を始めとした、「再生可能エネルギー」への注目が高まりました。太陽光発電の「メガソーラー」が建設され、屋上や屋根の上にソーラーパネルを置く建物も。大人や子どもが、身近な場所に「発電」や「エネルギー」を意識するようになりました。

 

震災から7年、節電と再生可能エネルギーの大きなちから


東日本大震災から7年がたち、今では節電や再生可能エネルギーが当たり前のような存在になってきました。その結果、原発で発電していた電力分を、節電と再生可能エネルギーでカバーできたと報道(ほうどう)されました(2018年3月8日の中日新聞朝刊)。

震災から7年を目前にしたこの報道は、とても大きな意味があったのではないかと思います。再生可能エネルギーは天気の影響を受けることも多く、まだ不安定な部分がありますが、7年間の節電や再生可能エネルギーが大きなちからを発揮(はっき)したのは明らかです。

福島第一原子力発電事故は、まだ終わってはいません。だからこそ、電気やエネルギーの問題について、これからもしっかりと考えていきたいですね。

 
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