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電気の単位には、人の名前がつけられたものがあるって知ってる?

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電気に関する単位(たんい)を表す言葉には、さまざまなものがあります。早ければ小学校で学ぶものから、中学や高校に進んでから学ぶものまで、たくさんの言葉であふれています。なかには、人の名前がつけられたものもあるんですよ。

ものの単位や名前には、発見者や研究者の名前がつけられることがあります。新種の動物や、新彗星(しんすいせい)の発見や命名(めいめい)はよく話題になりますね。最近では、約77万~12万6000年前の時代を「チバニアン(千葉時代)」と名付ける可能性が高くなったという話題がありました(※)。

同じように、電気に関する単位にも、人の名前がつけられたものがいくつもあります。そこで今回は、そのなかから3つの単位をピックアップ! 名前の由来(ゆらい)となった人物についてご紹介します。

※約77万~12万6000年前の地層(ちそう)が千葉県市原市にあることから、「チバニアン」と名付けようという案が出ました。

 

アンペア、オーム、ワット!どれも人の名前から!

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ご紹介するのは、「アンペア」「オーム」「ワット」の3つ。理科の授業や、ふだんの生活でもよく見かける単位ではないでしょうか。とても身近な単位ですが、その名前の由来となった人々は、だれもがすばらしい人物でした。

【アンペア】アンドレ=マリ・アンペール

電流の単位である「アンペア」は、フランスの物理学者(ぶつりがくしゃ)であり、数学者でもあるアンドレ=マリ・アンペールの名前からつけられました。アンペールは1820年に「アンペールの法則(ほうそく)」を発見、「電磁気学(でんじきがく)」という学問を作った人物のひとりでもあります。

「アンペールの法則」とは、「電流」と「磁場(じば)」との関係を表す法則のこと。並行に置かれた2本の導線(どうせん)に電流を流すとどうなると思いますか? なんと、導線がおたがいに引きよせあったり、はなれたりするのです。アンペールはこの法則の他にもさまざまな発見をして、電気の研究や物理学に大きな功績(こうせき)を残しました。

【オーム】

電気抵抗(でんきていこう)を始めとした、電気に関する単位である「オーム」。オームは、ドイツの物理学者ゲオルク・ジーモン・オームの名前からつけられました。オームは1827年に「オームの法則」を発見したことでも知られています。

「オームの法則」とは、電位差(でんいさ)と電流の関係が比例するという法則を表したもの。実はこの「オームの法則」、最初に発見したのはオームではないのです。ヘンリー・キャヴェンディッシュという人物が1781年に発見していたのですが、それが明らかになったのは1879年のことでした。

もしもキャヴェンディッシュが発見を先に公表していたら、「オーム」という単位はキャヴェンディッシュの名前になっていたかもしれませんね。

【ワット】ジェームズ・ワット

電力や仕事率(しごとりつ)といった単位を表す「ワット」は、イギリスの発明家であるジェームズ・ワットの名前からつけられました。これまでご紹介した「アンペア」や「オーム」とちがい、ワットは電力に関する発見をしたわけではありません。

18世紀に「蒸気機関(じょうききかん)」の発展に大きく関わり、その功績がみとめられた結果、電力や仕事率の単位にワットの名前が使われるようになったのです。

18世紀から19世紀は世界中で産業革命(さんぎょうかくめい)が起こり、蒸気機関による機械工業の発達や交通の進歩、産業の発展(はってん)などが進んだ時代。ワットの持つ技術力は、その産業革命に大きな影響(えいきょう)をあたえました。

 

電気の単位が持つ、名前の由来と意味を知ろう!

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電気に関する単位の名前は、今回ご紹介した以外にもたくさんあります。それぞれに名前があり、それぞれに由来や意味があります。「アンペアの法則」や「オームの法則」のような、わたしたちにとってはとてもむずかしく感じる発見によるものから、ワットのように功績がみとめられたものまでさまざまです。

単位の名前にまつわる由来や意味を知ることで、電気やエネルギーがより身近に感じられるかもしれません。今はインターネットでたくさんのことを調べられる、とてもべんりな時代。気になる単位があったら、ぜひ親子で調べてみてくださいね。

 
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