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【電気の偉人】コハクをこすって静電気を見つけたターレス



人間は長い年月にわたり、「電気」に関するさまざまな研究を続けてきました。数多くの時代のなかで、大きな発見や小さな発見がたくさんあり、そして現代につながっています。電気の研究といえばエジソンが有名ですが、他にも大勢の人々がその名を残しています。

 
今回はそんな電気の偉人(いじん)たちのなかから、「ターレス」についてご紹介します。前回の「【電気の歴史】電気が発見されたのはいつ?だれが発見したの?」で登場したターレス。彼は一体どんな人物だったのでしょうか。

 
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ターレスはギリシャ七賢人のひとり、最初の哲学者!


ターレス(もしくはタレス)は、植物の樹脂(じゅし)が化石になった「コハク」を布でこすることで、ホコリなどを引きよせることができると気がついた人物。それは「静電気(せいでんき)」の発見(※)でもありました。

 
そんなターレスは、古代ギリシャの「七賢人(しちけんじん)」のひとりであり、最初の哲学者(てつがくしゃ・イオニア自然哲学の祖)だったのです。

 
※当時は「静電気」という言葉はなく、ターレスの発見した現象(げんしょう)が静電気であるとわかったのはもっとあとの時代です。

ターレスはどんな研究をしていたの?

ターレスが生きていたのは、紀元前(きげんぜん)624年ごろから546年ごろ。自然哲学者(しぜんてつがくしゃ)だったターレスは、天文学(てんもんがく)や測量術(そくりょうじゅつ)の研究をしていました。もともとは政治(せいじ)の道を進んでいましたが、いつしか研究へとその道を変えていったのです。

 
天文学では「日食(にっしょく)」を予言し、測量術ではピラミッドの高さを測ったと言われています。当時は現代ほどの計算技術や天文知識はなく、もちろんコンピューターなどもありません。しかし当時の知識を元に日食を予言し、ピラミッドの高さを割り出したとされ、ターレスの自然哲学における知識のすばらしさがわかりますね。

中学校の数学でターレスに出会う!

数学者でもあったターレスは、「円の直径に対する円周角は直角である」ということを証明(しょうめい)しました。これは現代の数学でも使われる「ターレスの定理(ターレスのていり・もしくはタレスの定理)」というもの。

 
中学校の数学で、この定理について学習します。「ターレスの定理」という名前は出てこないかもしれませんが、知らないうちにだれもがターレスと出会っているんですね。

ターレスはなぜ最初の哲学者なの?

ターレスが生きていた当時は、まだ神話の神々が信じられていた時代。ギリシャではゼウスを始めとするギリシャ神話の神々が信じられ、自然現象や世界の成り立ちなども、神々などと深い関係を持つと考えられていました。ターレスはそんな時代において、「万物の根源(ばんぶつのこんげん・全ての物のおおもと、はじまり)は水である」と、神々からはなれた考え方をした存在だったのです。

 

2,600年たっても残るターレスの名前


ターレスが書いた書物などは現代に残っていません。しかし最初の哲学者としての名前や思想(しそう)、ターレスの定理、そして静電気を最初に見つけた人物として、今もなおターレスの名前は残っています。コハクをこすってホコリなどが引きよせられることに気がついたとき、ターレスは2,600年後まで自分の名前が残っているとは思わなかったかもしれないですね。