【フィリピン太陽光コラム No.4】現場編

【フィリピン太陽光コラム No.4】現場編

ここまでフィリピン太陽光コラムでは、停電/電気代/電力制度・太陽光発電の違いについてご紹介してきました。今回は、現地で太陽光発電所を設置するにあたってどんな苦労を体験したのか。実際の現場はどのように進んでいったのかをご紹介したいと思います。日本で数多くの太陽光発電所を建設してきた当社スタッフでしたが、フィリピンでの工事を始めた当初は想像以上に苦労したのでした。

 

「ハシゴって・・・これ?」

図1

フィリピンでの太陽光発電所は、「野立て」と呼ばれる平地に発電所を建設するものよりも建物の屋根に太陽光パネルを取り付ける「屋根置き」の発電所が多く存在します。これは、売電ではなく「自家消費」がメインのフィリピンならではのことですね。屋根置きの場合では、ハシゴを使用して屋根に上がり工事を進める場面が多くなります。当社スタッフは現場に入る前に、現地のコーディネーターに「ハシゴを準備しておいて」と頼んでおきました。ハシゴが無いと、屋根に上がることもできないので作業が進められませんからね。

 

現地入りし、用意してもらったハシゴを見た瞬間、スタッフは「ハシゴって・・・これ?」と固まってしまったと言います。そこには「竹が紐で縛ってあるハシゴ」が用意されていました。日本ではしっかりとストッパーがついているアルミ製のハシゴを使用している為、戸惑いを隠せなかったようです。この他にもフィリピンでは、高所作業を行う際の足場にも「竹」の足場を使用しています。「自分の身は自分で守る」という当たり前のことを、強く思い知らされる1シーンとなりました。

 

手作業が当たり前?!

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ハシゴの他にも、現場では様々な工具を使用します。工事を行う前に、フィリピンの工事事情を偵察に行った際、現地の作業員はネジを締める時、全て手作業で行っていました。日本では一般的にインパクトと言われる電動工具を使用して、ネジを締めていくものです。

 

「そりゃ時間かかるよ・・・」

現地スタッフをたくさん集めても、手作業で行っていてはどれだけ時間があっても足りなくなってしまう事を学びました。

 

 

充電式工具

事前偵察で、「インパクトが必要」という事がわかったので、現地のコーディネーターにインパクトを用意してもらうように依頼しておきました。

 

迎えた工事当日。用意されていたインパクトはというと、電源コード付きのインパクト・・・。

これはどういう事かというと充電式ではない為、電源コードを何十mも引っ張ってこないと使用できない。。。。これでは仕事になりません。

 

日本のように、現場の近くにワー〇マンなどがある訳でもないので、充電式インパクトを探すのも一苦労でしたが、何とか手に入れることが出来ました。

 

 

インパクトが動かない?!

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充電式のインパクトを手に入れ、工事を再開。順調に進むと思われた矢先、パラパラと小雨が降ってきました。インパクトは電気工具と言えども、多少の雨でも問題なく使用できるものです。

「小雨なんかで休んでられない」と、必死に作業を進めるスタッフでしたが、ここでもフィリピンの洗礼を受けることになります。

 

「・・・インパクトが動かない」

小雨の影響でインパクトが動かなくなってしまったのです。普段使用している日本製のインパクトでは考えられない事ですが、現地で調達したインパクトは雨や衝撃に弱く、すぐに止まってしまうものだったのです。

 

この一件からは、雨対策をしっかりして工具を慎重に扱って作業を進めていきました。

 

 

現地の応援スタッフ

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フィリピンでは当社スタッフの力だけでは工事を進めることが出来ません。

現地の応援スタッフと協力しながら作業を進めていきます。

 

「電気工事が出来るスタッフを20人集めてほしい」と事前に現地コーディネーターに依頼しましたが、実際のところは「ちゃんと職人を20人集めてくれるのか・・」と不安でした。

 

しかし不安とは裏腹に、現場には20人の頼もしい職人たちが待ち構えていました。

一安心した当社スタッフは、通訳を交えながら仕事の指示を出していきます。

 

ところが、現地スタッフは指示を出したのに動きださない。。。

実は集められた自称職人20人は、ほとんどが電気工事未経験者。何を指示されているのかさえ理解できていない為、固まっていたのです。

 

 

フィリピン人の勤勉さ

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こうなったら、仕事を覚えてもらうしかありません。数人の経験者をリーダーに任命し、技術指導を行いながら何とか作業を進めていきます。

 

救いとなったのは、フィリピンの現地スタッフの勤勉さです。

必死に技術を身に着けようと努力し、熱心に作業に打ち込みます。彼らの仕事に対する姿勢は、私たち日本人スタッフに刺激を与え、初心を思い出すきっかけをくれました。

 

まとめ

フィリピンで工事を始めた当初は、想像以上に苦労することが多いものでした。日本人の感覚で指示を出していては、大きな相違が生まれてしまいます。「こんなはずじゃなかったんです・・・」というのは、お客様からすれば言い訳になってしまいます。十分すぎるほど細心の注意を払い、細部にわたる指示・コミュニケーションを現地スタッフととっていく事で、フィリピンでの工事を順調に進めていくことが出来ました。今回はフィリピンでの太陽光発電工事・現場編をお届けしましたが、フィリピンでの苦労はこの程度のものではありません。次回も太陽光発電工事・現場編パート②をお届けします。

 

エグチホールディングスではフィリピンを中心とするASEANにおいて、太陽光発電設備の販売・設計・施工・資材販売を行っております。「太陽光発電の設置を検討している」「施工案件を持っている」「電力供給という社会貢献を行いたい」などの海外におけるエネルギー事業については、お気軽に当社までご相談下さい。

 

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