引用元:Dubai Solar Show
先月23~25日に中東を代表する大都市ドバイにて「Dubai Solar Show(DSS)」が開催されました。今後太陽光発電が急激に拡大するとみられる中東で、世界の最先端技術が披露され、会場は太陽光業者だけではなく王族や政府関係者など多くの来場者で賑わったようです。
引用元:Dubai Solar Show
ドバイワールドトレードセンターで開催された「Dubai Solar Show」は、中東における最大規模の太陽光発電展示会です。日本で開催される展示会と同様に、太陽光発電単体の展示会ではなく、エネルギー全般の見本市である「The Water, Energy, Technology and Environment Exhibition」の1部として開催されたようです。
中東・ドバイと言えば、言わずと知れた世界有数の石油大国です。石油の生産量ランキングは見てみましょう。
1 | ロシア | |
2 | サウジアラビア | |
3 | アメリカ | |
4 | 中国 | |
5 | イラク | |
6 | カナダ | |
7 | イラン | |
8 | アラブ首長国連邦 | |
9 | クウェート | |
10 | ベネズエラ |
上記ランキングからも、アラブ首長国連邦やイラク、イランなど中東の国々が上位だという事がわかります。一見エネルギーには困っていないように感じる中東ですが、各国政府としては近い将来に資源が枯渇することを見越し、再生可能エネルギーへのシフトチェンジに動き出しているようです。アラブ首長国連邦では、2050年までに75%の電力を再生可能エネルギーで賄う(Dubai Clean Energy Strategy 2050)と発表しています。その他中東の国々でも、太陽光発電を中心とした再生可能エネルギーに注目が集まっているようです。
引用元:Dubai Solar Show
いわゆる太陽光バブルが日本で起こった際には、多くの企業が太陽光発電に参入し、政府としても拡大に向けて様々な補助体制を用意しました。この「Dubai Solar Show」には政府の意思決定者、ビジネスリーダー、投資家、プロジェクトオーナー、バイヤー、ドバイ電力・水道局関係者などが参加し太陽光発電拡大の情報収集を行ったようです。各界のトップが参加していることからも、注目度の高さが感じられます。
中東での太陽光発電普及には課題が存在します。それは砂漠からくる砂が太陽光パネルに付着する「よごれ」の問題です。よごれは直接発電量に関係する為、拡大への課題となっています。現在、展示会などでも紹介されていますが、散水システムを応用した掃除システムなどが普及すれば、問題解決の糸口をつかめるかもしれません。
アラブ首長国連邦では大規模な太陽光発電事業が開始されました。発電所の規模は驚きの1,170MW。さらに注目すべき点は発電コストです。当案件は入札によって事業者が決定しましたが、落札者は1キロワット時あたり2.42セントの値段で事業権を獲得したのです。世界では、発電コストは1キロワット時あたり約20セントと言われているこの時代では、驚異の発電コストとなっています。
中東では政府の協力の他に、中東進出を目指す部材メーカー・EPC業者によって価格競争が激化しています。日本と異なるのは1.5倍以上とも言われる日射量に加え、スケールメリットの違いです。巨大発電所設備が各所に建設され発電網の整備が進めば、目標とされる「2050年までに75%の電力を再生可能エネルギーで賄う」ことも可能となるのではないでしょうか。中東地域での太陽光発電の拡大によって、世界全体の太陽光発電技術向上が期待されています。
エグチホールディングスグループでは、フィリピンにおいて太陽光発電設備を設置した実績があります。またフィリピンのみならずASEAN地域を中心に今後進出を拡大させていく予定です。
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エグチホールディングス株式会社