2022年を迎え、SDGsが掲げるゴールの2030年にまた一歩近づきました。日本におけるSDGsをめぐる動きは年々活発になり、2021年では毎日のように何らかの形で「SDGs」という言葉に触れる機会があったのではないでしょうか。
2021年から2022年にかけての年末年始であっても同様で、紅白歌合戦でもSDGsに触れたほか、国内外のSDGsに関する報道も多く見られました。そこで今回は2021年から2022年の年末年始に見られた、SDGsに関する国内の話題について、その一部をピックアップしていきたいと思います。
2021年から2022年にかけて、SDGsに関する多くの動きや話題がありました。限られた地域の話題や、広く世界に影響するような大きな話題、SDGsのそれぞれの目標を強く意識させる話題など、実に多岐にわたります。それほど多くの取り組みが、ある意味休むことなく進められていると言えるでしょう。
今回ピックアップするのはごく一部の取り組みや話題ですが、比較的身近なものをチョイスいたしました。
SDGsへの関心と関わりは、若い世代にも大きく広がっています。NHKの紅白歌合戦でSDGsに触れたことは前述しましたが、番組内において「YOASOBI」とSDGsこどもユニット「ミドリーズ」が歌を披露。
披露された「ツバメ」という歌は、Eテレで放送されている「ひろがれ!いろとりどり」のテーマソングでもあります。この「ひろがれ!いろとりどり」は子ども向けに制作されたSDGsの番組であり、子どもが楽しくSDGsを学べるシリーズとして人気があります。
近年は教育の場においてSDGsに関する学びを進めています。幼いうちから「当たり前」のようにSDGsに触れている子どもたちは、もしかしたら大人よりもSDGsに深く関わり、理解しているかもしれません。
エグチホールディングスの本社がある名古屋においても、年末年始のSDGsに関するさまざまな動きが見られました。大きなものでは、年始に報じられた名古屋大学の「脱炭素社会創造センター(仮称)」の新設が挙げられます。
脱炭素の研究のため2022年4月に新設される「脱炭素社会創造センター(仮称)」では、環境学や経済学などを専門とする研究者の交流が進められます。その数およそ50人にもなり、2050年を目標とする脱炭素への動きと研究の加速が期待できるのではないでしょうか。
こうした大学という大きな枠組みによる取り組みは、もちろん学生たちにも影響を与えるのは想像に難くなく、これからの社会を担う若い世代によるSDGsへの関わりと関心が拡大することでしょう。
食糧を巡る問題にのなかには、「食糧不足」と「フードロス」のように全く正反対の性質ものもがあります。前者も後者も、多くの取り組みがおこなわれ、多角的な目線で対策が進められ、年末年始に多くの話題がありました。
今回、「食糧不足」の話題のひとつとして挙げるのは、2021年12月15日から販売されている無印良品の「コオロギチョコ」。「昆虫食」は食糧危機への解決策のひとつとして世界中で研究が進められていますが、日本ではイナゴや蜂の子を食べる地域があるなど、古くから昆虫を「食糧」として認知しています。無印良品では今回のコオロギチョコ以前にも、「コオロギせんべい」を発売するなど、食糧問題や環境問題への取り組みを進めています。
「フードロス」においては、やはり生乳に関する話題が誰の記憶にも印象深いのではないでしょうか。年末に生乳の大量廃棄という懸念が報じられると、メディアやSNS上では「牛乳の利用方法」として簡単に作れる料理やスイーツなどのレシピが紹介されました。各自治体や企業なども「牛乳を飲もう」とアピールするなど、生乳廃棄を巡る動きは活発に。どうすれば生乳の廃棄量を減らせるか、現在進行形で日本中が考えていると言えるでしょう。
2021年から2022年にかけての、年末年始のSDGsに関する話題をピックアップしてご紹介いたしました。SDGsの話題や取り組みは年々加速しており、2022年は2021年以上に多くの取り組みが見られるのではと思います。いっぽうで、コロナ禍によって停滞および後退してしまった取り組みがあるのも事実です。
今後、SDGsのゴールである「2030年」をより強く意識していくのは間違いありません。また、脱炭素社会の目標である「2050年」も同様でしょう。2022年のSDGsがどうなっていくのか、1年後にはどんな変化や話題が見られるのか、年明け早々から思いを巡らせてみるのも悪くないのではないでしょうか。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。