2030年のゴールに向け、17種類の目標を掲げるSDGs。国や企業、団体などだけではなく、個人でもさまざまな取り組みをしている方は多いことでしょう。個人でできるSDGsの取り組みは大変多く、すぐ身近な場所にもあります。
過去に個人でできるSDGsについて、目標ごとにご紹介してきました。ただ、SDGsの取り組みを頑張るあまり、疲れてしまったり義務感だけになってしまったりしては本末転倒です。そこで今回は、個人でできるSDGsとの上手な付き合い方について、ご提案いたします。
SDGsが掲げる目標の対象は大変幅が広く、すぐ目の前の「パソコンやスマホを使用する時間を、特定の曜日は減らしてみる」というだけでも、SDGsの取り組みになります。節約と同じで、やればやるほど「満足感」もありますし、内容によっては「達成感」もあります。だからこそ頑張りすぎてしまい、どこかで疲れが生じてしまうケースも。
個人で取り組むSDGsに、疲れや義務感が発生せず、少しでも楽しめるような付き合い方を見ていきましょう。
毎日の生活のなかで取り組んでいけるSDGs。「これをやろう」「あれをやろう」から、「これをやらなければ」「あれもやらなければ」になってしまうと、生活に息苦しさが生じます。そこで、アルコールを摂取しない休肝日のように、SDGsをお休みする休SDGs日を設定してみてはいかがでしょうか。
週に一度でも良いですし、月に数度でもOK。もしくは、「SDGsを実行するのは、一日おき」「SDGsは毎月0の付く日だけ」など、SDGsの実行日そのものをゆるく設定しても良いでしょう。もちろん、臨機応変に日付の変動もOKとしてしまえば、「日付に追われる感」もありません。
ただし、だらだらと休んでしまうと、逆にSDGsの再開が難しくなります。休む場合は、メリハリのつくようにすると良いでしょう。
買い物でSDGsにこだわるケースもあることでしょう。「国産」「地元産」「フェアトレード」など、こだわれるポイントはたくさんあります。ただ、あまりにこだわってしまうと、買い物の度に産地や原材料を確認して疲れてしまいかねません。
ふだん良く買うもののなかから「この商品はこだわらない」という商品を決めると、気持ちが楽になります。「ジュース」「冷凍食品」「パン」といった、大きなくくりでもOKです。
いま、SDGsの情報はどこにでもあふれています。テレビや新聞、インターネット、SNS、学校の授業、職場など、毎日どこかで「SDGs」という言葉や、SDGsのロゴに触れる機会があるのではないでしょうか。
SDGsの取り組みに疲れてきたと感じたら、まずはSDGsの情報をシャットアウトしてみましょう。環境によっては、テレビや新聞を見ずにインターネットも避ける、といった極端な方法になってしまうかもしれませんが、月に1日だけでもそうした日を設定すると、気持ちが楽になりますよ。
SDGsに対して否定的な意見は少なくなく、ニュースサイトやSNSのコメントなどで目に飛び込んで来ることがあります。SDGsを頑張っている立場にとって、そうした意見を辛く感じることもあるでしょう。
否定的な意見に遭遇したときは、真正面から受け止めるのではなく、「こういう意見もあるのか」「逆にこの意見をSDGsに活かす方法を考えてみよう」など、寛大に受け止めてみるのもおすすめです。意外と、否定的な意見のなかにSDGsの取り組みに繋がるヒントが隠れているケースもありますよ。
「SDGs疲れ」や「サステナブル疲れ」という言葉が登場しています。それほどまでにSDGsが浸透し、意識が高まっているなかで、「自分もSDGsを頑張らなければ」と無理をしてしまうケースも見られます。SDGs以前には「エコ疲れ」といった言葉も登場しており、人々のエコや環境などへの関心や意識は高いと言えます。
SDGsのために自分の生活を変えてみる方もいらっしゃると思いますが、まず「自分が疲れないこと」が大切です。SDGsに楽しく取り組むことができれば、それが一番良いでしょう。無理をしすぎず、疲れすぎないように、適度な付き合い方をしつつ休息も入れて、SDGsに取り組みたいですね。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。