小学校を卒業する子どもたちにとって、学校や友達、先生たちとの別れのほか、「ランドセル」との別れも待っています。6年間一緒に学校に通ったパートナーであるランドセルは、子どもたちにとってかけがえのない存在ではないでしょうか。
卒業後も手元に置いておくランドセルもあれば、他の「進路」へ進むランドセルもあります。ランドセルの行く末は、実はSDGsにも深く関わるもの。今回はそうしたランドセルの「進路」に注目したいと思います。
ランドセルは小学校の6年間使用するとあって、基本的に丈夫で長持ちする素材と作りになっています。卒業後のランドセルの行く末は家庭毎に異なり、所有者であった子ども本人の意見に大きく左右されるケースがあります。
ではランドセルの「進路」について、関連するSDGsも含めて見ていきましょう。
ランドセルの進路として定番と言えるのは、「リメイク」です。すでに数十年前には「小さなランドセル」にリメイクするサービスがありました。ランドセルのリメイクはバリエーションが豊富で、キーホルダーやパスケース、印鑑ケース、財布、スツールなど、さまざまなアイテムが見られます。
基本的に、「革」を使ったアイテムの多くに生まれ変わっているランドセル。パッと見では元がランドセルだったとわかりにくく、実用的だと人気があります。
<関連するSDGs>
目標12「つくる責任 つかう責任」
ランドセルを発展途上国の子どもたちへ寄付するというケースも多く見られます。ランドセルそのものを寄付するのはもちろんですが、ランドセルの寄付に応じてワクチンなどの支援に繋がるケースもあり、寄付を扱う団体によって形式はさまざまです。日本製で丈夫なランドセルは途上国の子どもたちにも喜ばれ、彼らの教育支援の一助となります。
また途上国だけではなく、国内においても児童養護施設や被災地の子どもたちへの寄付もあります。ランドセルの寄付をする場合は、扱っている団体の注意事項や寄付方法などをしっかりと確認し、適切な形で寄付をするようにしてください。
<関連するSDGs>
目標1「貧困をなくそう」
目標4「質の高い教育をみんなに」
目標10「人や国の不平等をなくそう」
目標12「つくる責任 つかう責任」
ランドセルの「進路」として思いのほか多いのは、自宅でずっと保管するというケースです。これは所有者であった子ども本人が「手放したくない」という強い思いを持っている場合に多く、自宅で何年も、ときには大人になっても大切に保管しているという家庭は少なくありません。
なかには、ただ保管するのではなく防災グッズとして再利用するケースも見られます。丈夫でしっかりとしており、そして収納力のあるランドセルは、避難用のバッグとしても大変優秀です。
ランドセルを保管する場合は、思い出の品としてただ部屋に飾っておくだけではなく、いざというときは持ち出せる防災グッズにしてみてはいかがでしょうか。
<関連するSDGs>
目標12「つくる責任 つかう責任」
目標11「住み続けられるまちづくりを」
ランドセルを寄付することについて前述しましたが、寄付ではなく「リユース」の選択肢を取る家庭も少なくありません。小学校6年間でランドセルが壊れたり痛んでしまったりして、新たなランドセルが必要になるケースがあります。また、家庭の事情で高価なランドセルを購入できないようなケースも。
手元のランドセルの状態が良く、「ランドセルが必要な人」が身近にいれば譲っても良いですし、身近にいなければフリマアプリやリサイクルショップを利用して売っても良いでしょう。
<関連するSDGs>
目標1「貧困をなくそう」
目標4「質の高い教育をみんなに」
目標12「つくる責任 つかう責任」
小学校卒業後のランドセルの進路について、関連するSDGsとともにご紹介いたしました。ご紹介した以外の進路もあるでしょうし、なかには思い切って処分してしまうケースもあることでしょう。いずれにしても、まずは6年間使用してきた子どもの意見を尊重し、大切なランドセルをどうするか決めることをおすすめします。
どの形を選ぶとしても、そうすることでどんなメリットがあるのか、何に役に立つのか、「ランドセル×SDGs」の視点からも家族で話し合い、誰よりも子どもが納得してくれる形を選べると良いですね。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。