沖縄の「与那国島」は、台湾まで約111kmに位置する日本最西端の島です。紺碧の海と断崖絶壁の壁に囲まれた壮大で力強い地形が特徴。手つかずの自然と貴重な生態系が多く残る島で、ゆっくりと流れる島時間を堪能できます。
与那国島の周囲は豊かな黒潮が流れており、ロウニンアジやバラクーダといった大型回遊魚を見られるポイントが多いのも魅力。なかでも毎年開催されている「国際カジキ釣り大会」が有名で、腕に自信のある釣り人達が世界中から集まります。そこで今回は、与那国島で楽しめる「カジキ体験」にスポットを当ててご紹介いたします。
与那国島は、日本最大の蛾「ヨナグニサン」や与那国町の天然記念物「ヨナグニウマ」など、さまざまな生物が生息していることで知られていますが、島の近海で「カジキ」が泳いでいるのをご存知でしょうか。今回は、剣のように長い上顎「吻(フン)」をもつ高速回遊性の大型魚「カジキ」に注目。与那国島で楽しめるカジキ体験をご紹介いたします。
カジキ漁が盛んな与那国島は、大物を狙う腕自慢の釣り人が国内外から訪れる日本屈指の漁場。そんな与那国島の久部良漁港を舞台に、毎年7月の第1金曜日から3日間開催されるのが「日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会」です。
国際カジキ釣り大会の競技種目は、家族で参加できる「親子釣りの部」、大物カジキを狙う「トローリングの部」、船が苦手でも楽しめる「磯釣りの部」の3部門で構成。競技後には各部門上位入賞者の表彰式がおこなわれます。
ほかにも、ヨナグニウマ体験乗馬、与那国民俗芸能、海底遺跡巡りツアーなど、与那国島の魅力が詰まったイベントを開催。釣り好きはもちろん、幅広い世代が楽しめる与那国島の一大イベントです。
イベント最終日に振る舞われる「カジキの丸焼き」は圧巻です。ほかでは体験できない、与那国島観光の醍醐味を味わうことができますよ。
与那国島の最西端にある「西崎」は、日本で最後に沈む夕日を鑑賞できるスポットとして有名です。日本最西端であることを示す石碑や灯台のほか、大きなカジキのオブジェが建てられています。
また、与那国島のシンボルであるカジキ、ヨナグニサン、ヨナグニウマ、西埼灯台がデザインされた「ご当地マンホール」が設置されており、「与那国島の隠れた名所」と呼ばれるほど人気を集めています。与那国島でしか見られないマンホールを探してみてはいかがでしょうか。
手つかずの大自然が広がる与那国島は、多様な生物が暮らす美しい島です。黒潮海流が流れる場所に位置しているため、船釣りでも磯釣りでも大型魚を狙うことができます。
与那国島で、日常では体験できないマリンアクティビティに挑戦したいなら「フィッシング」がおすすめ。船釣り体験ツアーに参加すれば、与那国島の海を知り尽くしたガイドがサポートしてくれるので、釣り初心者でも楽しむことができますよ。
与那国島に訪れた際は、観光予定に「釣りプラン」を組み込んで、世界有数のカジキ漁場「与那国島」でビッグファイトを楽しんでみてはいかがでしょうか。