日本の南西部に浮かぶ西表島は、沖縄県内において本島に次ぐ大きな島です。島の約90%がジャングルに覆われており、イリオモテヤマネコやカンムリワシ、ヤエヤマセマルハコガメなど、本州では見られない貴重な生物がたくさん生息しています。
手つかずの自然を満喫することができる西表島は「東洋のガラパゴス」「日本最後の秘境」とも呼ばれ、雄大な絶景を望めるスポットが多くあります。そこで今回は、西表島にあるおすすめの景勝地を3箇所厳選してご紹介いたします。
豊かな自然環境や島独自の伝統文化が認められ、2021年7月に「世界自然遺産」へ登録された西表島は景勝地の宝庫。ダイナミックな自然を感じられるスポットが多く、どこを切り取っても絵になる美しさです。
今回ご紹介するのは、「ンママキーやまねこパーク（西表東部公園）」「大見謝ロードパーク」「浦内川」の3箇所。西表島でしか出会えない景観を楽しみたい方におすすめです。
最初にご紹介するのは、西表島東部の大原地区にある「ンママキーやまねこパーク（西表東部公園）」です。「ンママキー」とは、島言葉で「馬を遊ばせる場所」。当時小学5年生だった児童が名づけた公園の愛称で親しまれており、島民にも人気のスポットです。
2021年4月に誕生した大きな公園で、やまねこ広場・スポーツ広場・遊具広場・健康広場で構成されています。なかでも、西表島のシンボル「イリオモテヤマネコ」を模した滑り台はインパクト抜群。大人も子どもも楽しめる気持ちの良い公園です。
続いてご紹介するのは、上原港から車で15分のところにある「大見謝ロードパーク」です。大見謝川沿いにある遊歩道で、緑溢れるマングローブが生い茂っているのが特徴。西表島の大自然を肌で感じられるほか、水辺に暮らす生物を間近で観察することができます。
駐車場から2分ほどのところに展望台があり、西表島の海を見渡せるのもうれしいポイント。30分ほどあれば十分楽しめるので、西表島をドライブする際は気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
最後にご紹介するのは、沖縄県最長の河川「浦内川」です。淡水・海水・汽水が混じり合う特殊な環境を有しており、ほかでは見られない独特の生態系を維持しています。浦内川の上流にある「マリユドゥの滝」は日本の滝100選に選ばれた滝で、「カンピレーの滝」は神々の聖地として知られています。
遊覧船に乗って探検できる「ジャングルクルーズ」や亜熱帯の森を直接歩く「トレッキング」、浦内川の自然と触れ合える「カヌー」など、浦内川で開催されているアクティビティは感動の体験になること間違いなし。ぜひ貴重な動植物との出会いを楽しんでください。
のどかさに身をゆだねながら圧倒的な自然を謳歌できる西表島は、神秘的な景色が宿った島。今回ご紹介したスポット以外にも、魅力溢れる景勝地は西表島の各地に存在しています。西表島を訪れた際は、大自然を体感できる景勝地を巡ってみてはいかがでしょうか。
