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【電気の今とむかし】電気の歴史とくらしの変化

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わたしたちが毎日使っている電気も、むかしからあったわけではありません。今では当たり前のように使っていますが、電気がない時代もありました。長い時間をかけてたくさんの人々が研究をかさね、生活に使える形までたどりついたのです。

そこで今回は、電気の歴史について見ていきましょう。

 
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電気の発見は2600年ほど前!そこから今につながる電気の歴史

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電気が最初に発見されたのは、今から2600年ほど前のこと。ギリシャの哲学者(てつがくしゃ)ターレスが、「コハクを布でこすると、モノがくっつく」という現象(げんしょう)を発見したのです。

コハクを布でこすると、糸くずやホコリなどがくっつきます。今でこそ「静電気(せいでんき)」によるものだとわかりますが、当時はまだ静電気や電気のことはだれも知りませんでした。

※植物の樹脂(じゅし・植物から出る物質)が化石化したもの。画像は虫が入ったまま化石化した「コハク」です。

電気がわたしたちの生活で使われるようになるまで

ターレスの発見から、「電気」に関する発見や研究はとぎれることなく続きました。16世紀には、コハクと同じ現象がほかのものでも起こることをギルバートという医者が発見。18世紀には雷が電気であることが発見されたり、イタリアのボルタが「ボルタ電池」を発明したりと、数え切れないくらいの発見や発明がありました。

わたしたちの身の回りに電気を送る技術(ぎじゅつ)は、1831年にアメリカのファラデーが電線(でんせん)に電気が流れるという電磁誘導現象(でんじゆうどうげんしょう)というものを発見したことが始まりです。

ほかにもたくさんの人々が研究・発明を続け、1870年代には発電機(はつでんき)が完成しました。電気は少しずつ進化しながら、今の形へと発展(はってん)していったのです。

日本に発電所ができたのはいつ?

日本では1887年に初めて「火力発電所(かりょくはつでんしょ)」が東京に完成しました。始めは、電灯に明かりをつけるために電力を使用していたんですよ。

その後、1892年には京都に「水力発電所(すいりょくはつでんしょ)」が作られ、1963年に「原子力発電所(げんしりょくはつでんしょ・※)」が初めて日本に作られました。今では日本の発電所数は全国で1400以上! たくさんの電気が、日本中で毎日作られているのです。

※原子力発電所は、2011年の東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)のあと、そのほとんどが働きを止めています。

電気がない時代はどうしていたの?むかしと今のちがい

今は身の回りに当たり前のようにある電気ですが、電気がなかった時代はどのように生活していたと思いますか?

電気がまだなかった時代の部屋の明かりは、「灯油(とうゆ)」のランプが使用されていました。炎で作られる明かりはとても弱く、夜は今よりも暗い生活だったのです。

もちろん、電気がないので電化製品もありません。洗濯機(せんたくき)も炊飯器(すいはんき)も冷蔵庫(れいぞうこ)もありません。

よごれた服はたらいに水を入れて、洗濯板の上でこすって洗濯をしていました。ご飯を作るのも、窯(かま)で火を起こしてご飯を炊き、食べ物は井戸で冷やしたり風通しの良い場所へ保管したりしていたのです。

エアコンやファンヒーターもありません。夏は自然のなかや、うちわなどで涼しくなるような工夫をします。そして、冬はタキギやいろり、火鉢(ひばち)などで寒さをしのいでいました。便利なものであふれている今からは、想像がつかない生活ですね。

 

電気がわたしたちの生活を便利に、豊かにしてくれた

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コハクはむかし、「エレクトロン」と呼ばれていました。それが今の「electricity(電気)」という言葉の元になったのです。

そしてターレスの時代からおよそ2600年、電気はさまざまなものに利用され、電化製品もたくさん開発されてきました。家のなかを少し見回すだけで、生活を便利にしてくれる電化製品がたくさん見つかることでしょう。

電気のおかげで便利に、そして豊かになったわたしたちの生活。しかし大量の電気を作ってためておくことはできません。エネルギーが必要な時間や季節などに合わせて電力が作られているのです。

長い歴史のある「電気」。ひとりひとりがムダ使いに気を付けて、大切に使っていきたいですね。

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