発電効率を向上させることは、EPC業者にとっても発電事業者にとっても、終わる事のない挑戦ではないでしょうか。数年前から「発電効率を向上させる」ということで追尾型架台が登場しました。しかし導入コストが高額となる為、発電効率が向上しても回収が困難となり、固定式架台の導入が主流となっているのが現状です。そんな状況を打破できるのでは?と注目を集めている追尾式架台が登場したのです。
引用元:http://www.ipvtracker.com/jp/index.html
台湾に本社を構えるトッパーサン社は、「iPV Tracker」という追尾式架台を発表しました。この架台は、0~40度の間で最適なパネル角度に自動で調整を行ってくれます。あくまでメーカー発表ではありますが、固定式と比較した場合には30%~100%発電量が上昇するといいます。また前方パネルによる影で、発電に影響がでないように自動で調整を行う機能も兼ね備えているようです。さらに積雪地域での設置を考慮し、パネルに最大の傾斜角度をつけながら回転させ、パネル上の雪を滑り落とすことも可能となります。除雪作業に時間がかかり、発電量が落ちてしまった。なんてことも無くなりそうですね。
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動作部分がない固定式架台と比較した場合、追尾式架台は構造が複雑でメンテナンス費用が高額になってしまうイメージでした。しかし「iPV Tracker」では、構造が簡素化されています。十字2軸、ワイヤー、バネ、リール、25Wモーターのみで作られており、ワイヤーを使用することで柔軟性が向上し、日本の台風にも耐えうる構造となっているようです。
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固定式架台と違い動作部が多いという点で、いくら構造が簡素化されていても故障やトラブルのリスクは高まってしまいます。しかしそのリスクを抑える為に、遠隔監視システムと連動し、発電量などのデータと共に追尾式架台の状態確認も可能となっています。データはクラウド上に30年間保存できるようなので、いざという時に過去のデータを確認することも可能です。
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PV EXPO 2017にて、この追尾式架台を大々的にPRしていたトッパーサン社。日本国内での導入実績は約80か所。今後も導入を拡大させていく計画で、更なるコストダウンが期待されています。固定式架台と比較した場合導入コストは高くなってしまいますが、高い発電効率による回収率をアピールしています。
徐々に導入件数を増やしている追尾式架台ですが、まだまだ全体のシェアとしては決して高いとは言えません。やはりネックになるのは、初期費用ではないでしょうか。今後更なる技術革新が進みコストが低下し、回収率等のエビデンスが揃っていけば拡大は進んでいくと思われます。
太陽光発電は世界中で拡大を続けています。エグチホールディングスでも架台をはじめ、パネルや施工方法などあらゆる面で、国内外でチャレンジを続けています。「実はこんなことで悩んでいる」「A社にはこう言われたけど、本当なのかな?」など太陽光発電に関してお悩みの方は、是非お気軽にエグチホールディングスまでご相談ください。
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