投資案件として根強い人気を誇っている太陽光発電。しかし世界と比べた場合には、まだまだ日本の太陽光発電市場には伸びしろがあり、投資案件として更に魅力的な商品になり得る可能性を秘めています。どこに伸びしろがあるのか、世界の太陽光発電と比較しながら紐解いていきましょう。
日本だけではなく、世界各地で太陽光発電は普及が進んでいます。まず第一にクリーンエネルギーであることから、国の補助事業として推進されることが大きな要因。しかしながら普及率が拡大を続ける最大の理由としては、下がり続けているシステムコストが要因と言えます。上記表によれば、1kWの電気を作り出す為にかかるコストが、発電システム別に算出されています。数年前までは高額であった太陽光発電システムも、今となっては火力発電をもしのぐ低コストとなっています。
多くのクリーンエネルギー事業において、課題となるのが【メンテナンス】です。発電システムに限ったことではありませんが、「モノ」というのは動力部が多ければ多いほどメンテナンス作業が増えていきます。それとともに、故障のリスクが増えていきます。また風力発電や水力発電、地熱発電などは動力部が多いうえに、故障時は高所や水際での作業となる為、メンテナンス作業が容易ではありません。上記理由も普及が進んでいる理由の一つと考えられます。
下がり続けているシステムコストですが、その理由は技術革新と言えるでしょう。近年では世界各地の太陽光発電関連メーカーが、太陽光パネルやパワーコンディショナーの技術開発を進めています。先進国ではもちろんのこと、電力自給率が低い国々においても太陽光発電は重宝される為、ビジネスとして多くの需要が世界各地に広がっているのです。その為、「低コストで発電効率の高い商品を作ろう！」と技術開発が世界各地で進んでいるのです。
2014年の地上設置型太陽光発電のシステム価格
出典：IEA-PVPS (2015) Trends 2015 in Photovoltaic Applications: Survey Report of Selected IEA Countries between 1992 and 2014.
世界の太陽光発電先進国と比較した場合には、日本国内における太陽光発電システムコストは高額な水準となっています。上記表にも記載されている通り、ドイツやイタリアと比較した場合には2倍近いコストとなっています。2014年のデータになる為、現在ではこの差は小さくなっていますが、まだまだ大きな開きがあります。
日本で建設される太陽光発電所では、約7割が日本企業の太陽光パネルを使用していると言われています。これに比べドイツなどの太陽光発電先進国では、中国製や台湾製など比較的安価な太陽光パネルが使用されています。また、ドイツ企業のブランドパネルにおいても、中国製や台湾製と同等の価格で販売されています。この太陽光パネルの価格差というのもシステムコストを上げている要因と言えます。
工事においても世界と日本では、大きな開きがあります。題名どおりに工期の長さです。太陽光先進国では、太陽光発電に特化した基礎工事・架台組み立てシステムが採用されています。これにより、組み立てまでの作業工程を一連の流れの中で少人数で進めることが出来るのです。また太陽光工事専用の重機等も開発が進み、工期短縮ならびに工事費用の削減が可能となっているのです。
世界と比べると、普及が拡大している日本においても、太陽光発電は発展途上段階と言えます。日本は台風や地震が頻発する国でありヨーロッパ諸国と比べ、より高い強度が必要となります。日本の強度計算に耐えるうえで、安価で工期が短縮できる架台を発売する為に、各種メーカーは開発を進めています。日本企業がコストダウンを行うには、太陽光パネルや架台等の部材価格を抑え、工期を短縮できる工法を積極的に採用していくことで、更なるコストダウンが可能となり、利回りの高い投資案件として成長を続けていくと考えられます。
エグチホールディングスでは、世界No,1パネルメーカーであるトリナソーラーと共同で自社ブランドパネルを展開するほか、EHJという自社ブランドパネル・架台も保有しています。世界基準の太陽光部材と、フィリピンでも太陽光発電所を建設した実績をもとに、安心の施工をお届けいたします。
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