祝祭日によっては空港などが閉鎖されたり、観光客であっても外出できなかったりと、大きな影響がある場合も。そこで今回は、旅行や移住、海外赴任などでバリ島へ行く前に、調べておきたい現地の祝祭日についてご紹介します。
※祝祭日はインドネシア観光省のホームページ(日本語対応)で確認できます。日程は毎年変わるものが多くあります。
バリヒンドゥー教の「ニュピ」はサカ暦の新年にあたる祝祭日で、「静寂の日」とも呼ばれています。この日はバリ島では正月となり、夜明けから24時間のあいだは外出が禁止になり、空港なども閉鎖されてしまいます。もちろん観光客も例外ではありません。
外出が禁止になるだけではなく、電気や火気の使用も禁止という、まさに「静寂の日」と呼ぶにふさわしい日です。ホテルでは一部特例がありますが、それでも制限があるため、観光を満喫したい場合はこの日を避けるといいでしょう。
しかし、「ニュピ」の前日にはお祭り(オゴオゴ)があるなど、「ニュピ」でしか楽しめない雰囲気を満喫するチャンスでもあります。もし「ニュピ」を狙ってバリ島へ行くのであれば、祝祭日の日程が決まってから予定を立てることをおすすめします。
※2019年の「ニュピ」……3月7日
「イドゥル・フィトリ」は、イスラム教の断食「ラマダン」が明けたときにおこなわれるお祭りです。「イドゥル・フィトリ」からしばらくのあいだは、インドネシア中のイスラム教徒が休暇を取り、バリ島へのリゾートへ行くケースが多くあります。逆に、バリ島で働くジャワ人の方々が、ジャワ島へ帰省してしまう状況も重なり、バリ島では混雑した風景が見られます。
観光客による道路の渋滞や、多くのショップがお休みになってしまっているなど、混雑の様子はさまざまです。バリ島はバリヒンドゥー教を信仰する人々が多いですが、イスラム教のお祭りが間接的・直接的に影響を与えています。ゆったりと観光をしたい場合には、避けたほうがいいかもしれません。
※2019年の「イドゥル・フィトリ」……6月5日~6日
「ガルンガン」と「クニンガン」は、バリ島(バリ州)のみの祝祭日。日本で言うところのお盆のようなもので、「ガルンガン」に祖先の霊をお迎えし、10日後の「クニンガン」でお見送りをするという行事です。
飾り付けられた寺院や、バリ島民の家に飾られる「ペンジョール」という竹でできた装飾品などを楽しむことができます。この期間中は、帰省などでお店を閉めるケースも。観光地であれば影響は少ないとされていますが、行きたいお店がある場合は事前に休みになるかどうかを確認しておくことをおすすめします。
バリ島独自の祝祭日ですので、バリ島の文化をより深く感じられるほか、「ペンジョール」が並ぶ街並みは普段のバリ島とは雰囲気が異なります。「ガルンガン」や「クニンガン」狙って渡航し、この時期にしか体験できないバリ島を、満喫してみてみるのいいですね。
※2019年の「ガルンガン」、「クニンガン」……7月24日、8月3日
どの祝祭日も、バリ島やインドネシア独特のものが多く、現地の宗教観や文化を肌で感じられるものばかりです。バリ島へ行く際には、今回ご紹介した4種類だけでも事前にチェックしておくと、現地での過ごし方や楽しみ方が変わり、バリ島をより満喫することができますよ。