世界中から観光客が訪れる、インドネシアの「バリ島」。バリ島のイメージ画像やガイド本など、バリ島に関するさまざまな媒体で、そしてバリ島のそこかしこで、「白い花」や「ピンクの花」を見かけたことはありませんか?
その花の名前は「プルメリア」。バリ島ではとても大切にされ、神様へのお供え物にも使われるほどです。今回はそんなバリ島に欠かせない存在の「プルメリア」について、豆知識をご紹介します!
日本などでは「プルメリア」として知られていますが、バリ島では「フランジパニ」と呼ばれることが多く、その名を冠した老舗のスパもあるほど。そんなプルメリアの基本情報や、バリ島ではどのように扱われているのか、順番に見ていきましょう。バリ島を訪れる際に、プルメリアの豆知識がほんの少し役に立つかもしれませんよ。
キョウチクトウ科インドソケイ属のプルメリアは、バリ島のほかハワイのイメージがとても強いですが、原産はなんと中南米。種類はおよそ300種類もあります。ニカラグアやラオスの国花にもなっており、中南米に留まらず東南アジアでも強い存在感を放っている花です。生命力が強く、1年を通して花を見ることができます。
花言葉は「気品」をはじめ、「日だまり」や「恵まれた人」、「内気な乙女」などがあります。花の姿にぴったりの花言葉ばかりですね。英語においても、「上品」や「美」といった意味の花言葉を持っています。
バリ島に行くと、ホテルやスパ、レストランなどさまざまな場所で、プルメリアの花が出迎えてくれます。また街角にも多く植えられており、白やピンクなどかわいい花が咲き誇っています。
プルメリアはバリ島では神様へのお供えとして欠かせない存在。またバリ島で見られる舞踊の際に髪に飾っていたり、通常でもアクセサリーのようにしていたり。そしてスパやエステなどでよく見かける通り、プルメリアはアロマオイルや香水、コスメ類などにも加工され、バリ島だけではなく世界中で使用されています。
バリ島のいたるところでプルメリアの木を見かけますが、触れる際には注意が必要です。花はとても可愛らしいのですが、葉や茎から出る白い樹液には毒があるのです。皮膚炎を起こしたり、重症化して心臓に影響が出ることがあったりすると言われています。できる限り花以外には触らず、また、樹液が付着してしまった花を見つけたときにも、触らないようにするといいでしょう。
太平洋に浮かぶ、ハワイやフィジー、タヒチなどの島々でもプルメリアは大切にされています。プルメリアは「レイ」にされることが多いほか、女性の髪にも飾られることが多い花です。飾る位置で、既婚と未婚が分けられています。またハワイでは恋が叶うというプルメリアに関する伝説もあり、古くからハワイの人々から愛されている様子がうかがえます。
バリ島で見られるプルメリアには、白いもの以外にピンクのものや、黄色が強いものなど数種類あります。一年中開花し、どのタイミングで訪れても可愛らしい花を見かける可能性が高い花ですので、これを楽しまない手はありません。
島の生活や文化、宗教に深い関係のあるプルメリア。バリ島を訪れた際には、プルメリアとの出会いも存分に楽しんでみてくださいね。