2030年までに17種類の目標を達成するため、世界中でさまざまな取り組みが進められている「SDGs」。新聞やテレビ、雑誌などでSDGsについて取り上げることも増えてきており、教育現場では子どもたちがSDGsについて学んでいます。
SDGsの取り組みは個人単位でできることも多くあります。今回は3番目の目標「すべての人に健康と福祉を」について、個人で出来るSDGsの取り組みをご紹介します。
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「すべての人に健康と福祉を」は、世界中のすべての人々が健康な生活を確保し、そのために必要な福祉の推進が求められます。この目標において個人でできることは意外と多く、今すぐにでも始められるものばかりです。
まずは自分はもちろん、身近な存在の健康を気にかけることが大切です。日常生活はもとより、体調の変化などに気を配ることから始めてみましょう。普段は見逃してしまうような些細な変化も、気を配ることで気がつけるようになり、病気の早期発見・早期治療につながります。
近隣の一人暮らしの高齢者への声かけなども、大切な取り組みのひとつ。高齢化社会の日本において、高齢者の孤独死は大きな課題とも言えます。すべての高齢者が介護保険を使用しているとは限らず、行政の見守りが行き届かないケースも。近隣の高齢者への声かけは、彼らの健康と福祉のためにも大切な取り組みです。
ウォーキングをする、一駅分歩いてみる、車ではなく自転車を使ってみる、といった「運動」も大切。何かと運動不足に陥りがちな世代ほど、ほんの少し体を動かしてみてもいいですね。
「すべての人に健康と福祉を」において、個人でできる取り組みのひとつに「交通ルールを守る」ことが上げられます。この目標には「世界の道路交通事故にともなう死傷者を半減する」というターゲットが含まれており、とくに自動車産業の盛んな日本でも、交通事故による死傷者は決して少なくありません。近年ではあおり運転や自転車による死傷事故も大きな問題として挙げられます。
車を運転するとき、自転車に乗るとき、道路を徒歩で渡るとき、つい無意識に交通ルールから逸脱した行動を取ってはいないでしょうか。交通ルールを守ることで、交通弱者を守ることにもつながり、事故による死傷者を減らすことができます。
ながらスマホを避ける、横断歩道の状況を確認する、無理な右左折や横断はしない、交通弱者に優しくする――など、今すぐにできることはたくさんあります。まずは普段どのように外で行動しているか、交通ルールを外れるような行動をしていないかを振り返ることから始めてみてはいかがでしょうか。
すべての人が健康と福祉を得られるということは、子どもや赤ちゃんも同様です。身近な子どもを守ることも、SDGsの取り組みの一環となります。たとえば赤ちゃんのいるご家庭では、予防接種や乳児検診などの予定をしっかりと立てることが大切です。また幼いうちにかかった病気は記録しておくと、あとから役に立ちます。
近隣に子どもや赤ちゃんなどがいる場合は、見守るようにしましょう。もし虐待が疑われるようなときには「189(児童相談所虐待対応ダイヤル)」に電話をします。
昨今は迷子への声かけもためらわれることがありますが、迷子を放置するわけにはいきません。迷子を見つけたときにはまず本人に両親が近くにいるかどうかを確認し、「この子のご両親はいませんか」と周囲に大きな声で呼びかけると良いでしょう。商業施設などの場合はスタッフに引き渡し、屋外の場合は警察へ連絡をするようにします。
子どもは自分の身を自分で守ることができません。周囲の大人が守ることが大切です。
遠くの人々を、寄付を通して守ることも取り組みのひとつです。開発途上国などには、衣食住に困窮している人々がいます。そんな人々を支援するための寄付も多くあります。寄付活動をしている団体はさまざまで、医療支援や食料支援、教育支援など目的は多岐にわたります。
なかには詐欺まがいの活動をする団体もいるので、寄付をする際には注意が必要です。寄付をする際には、自身がしたい支援を扱い、なおかつ信頼できる団体を見つけることが大切です。
SDGsの取り組みを新聞やテレビなどで見ると、どこか遠い場所や、大きな企業、国などがおこなうもののように感じられることがあります。実際は個人単位での取り組みも重要で、普段から意識したいところです。SDGsの取り組みは、実に身近なところから始められます。ひとつずつ着実に取り組んで、2030年のゴールを目指したいですね。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。