沖縄の離島「宮古島」はリゾートや不動産投資などで人気が高く、年間を通して多くの人々が訪れている島です。宮古ブルーと呼ばれる美しい海やビーチをはじめ、魅力的なスポットも多く、何度も足を運ぶという方も少なくありません。
そんな宮古島が属する「宮古島市」と、友好的な交流を進めている都市が多いことをご存じでしょうか。そこで今回は、宮古島市と「姉妹都市」や「友好都市」、「交流都市」として提携している都市から、いくつかピックアップしてご紹介します。
「姉妹都市」を始めとする提携関係の都市はどの市町村でも導入し、国内はもちろん、海外の都市との友好・交流等を深めています。
宮古島市では国内9都市、海外2都市と提携。2005年の「平成の大合併」によって宮古島市になるより前の自治体が提携した都市が多いですが、合併されて宮古島市になってからもその関係は変わることなく続いています。
今回は11都市のなかから、岡山県津山市と北海道室蘭市、そしてアメリカのハワイ州マウイ郡についてご紹介いたします。
最初にご紹介するのは、岡山県の津山市です。津山市は旧平良市の「姉妹都市」として1965年3月15日に提携されました。第二次世界大戦後、沖縄が日本に返還される前からの長い歴史があります。
姉妹都市になるきっかけは、「平良市立平良第一小学校」の砂川恵保校長です。砂川校長が「津山市立南小学校」に研修で赴いたいたことをきっかけに、平良第一小学校と南小学校が姉妹校となりました。両校の間には、「姉妹校の歌」も作られました。
その後、両校の友好が両市の友好にもつながり、姉妹都市として提携。姉妹都市提携後も両校の交流が続いているほか、災害時の支援なども実施されるなど、半世紀以上に渡る友好関係が続いています。
続いてご紹介するのは、「交流都市」として提携する北海道の室蘭市です。室蘭市が旧平良市と交流都市として提携したのは、1998年8月3日でした。
きっかけは実に200年以上前に遡り、当時の英国探検船であり軍艦の「プロビデンス号」にあります。プロビデンス号は1796年9月28日に初めて室蘭港へ入港。そして1797年5月17日には座礁し、沈没。その座礁した場所が宮古島沖だったのです。
その後、プロビデンス号の来航を200年を記念した祭事などが縁となり、室蘭市と旧平良市が交流都市として友好を深めることになりました。
最後にご紹介するのは、1965年6月24日に旧平良市と姉妹都市提携をしたアメリカ・ハワイ州マウイ郡です。既出の岡山県津山市同様、沖縄が日本に返還される前から姉妹都市として、教育や文化、経済など、多方面にて友好関係を続けています。
宮古島市とマウイ郡には気候をはじめとして共通点が多く、サトウキビの栽培などで沖縄出身の住民も多いという特徴があります。当時のハワイ沖縄県人会会長の知念清吉氏による働き掛けと、当時の平良市長・真栄城徳松氏の勧めなどが実を結び、姉妹都市としての関係が始まりました。
宮古島市との交流がある都市をいくつかご紹介いたしました。宮古島市に限らずどの都市にも言えることですが、姉妹都市や友好都市、交流都市との提携には思いがけないきっかけやいきさつがあります。もちろん、提携していなくとも友好関係にある都市は多く、宮古島市にとってはドイツもそのひとつです。
交流のある都市とそのきっかけなどを知ることは、思いがけない魅力の再発見にも繋がります。宮古島市はもちろん、よく観光でいく都市や好きな都市などと交流がある都市について、ぜひ一度調べてみてはいかがでしょうか。都市によっては、友好に関する記念碑や記念館があるケースもあり、観光の際に楽しむこともできますよ。