2030年に設定されたゴールに向かって、17の目標を掲げる「SDGs」。地球環境や貧困、教育、産業などさまざまな分野で持続可能な社会を構築するべく、日々取り組みが進められています。
SDGsの取り組みは、もちろん個人単位でおこなうことも可能ですが、いざ何をすればいいのか迷ってしまいますよね。しかし誰もが知る身近な存在「ベルマーク」が、実はSDGsの取り組みとしても機能していることをご存じでしょうか。今回は、常に身近にある「ベルマーク」にスポットを当ててご紹介します。
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幼稚園や保育園、小中高校などでベルマークを回収していた経験がある方は多いのではないでしょうか。保護者にとってみれば「もう勘弁してほしい」作業であったり、子どもにとってみれば「目指せグランドピアノ!」であったり、悲喜こもごもの思い出があるベルマーク。
ベルマークの歴史は長く、スタートしたのは1960年のことでした。半世紀以上、日本の子どもたちや保護者たちがベルマークを集め続けてきました。なかにはコツコツと数百万点を集め、購入した車椅子を福祉施設に寄付した小学校もあります。
このベルマークが目指すのは、SDGsにも繋がる教育への願いであり、いま改めてSDGs活動の一環としてベルマークの回収に取り組む企業なども少なくありません。
お菓子や調味料、文房具などをはじめ、多くの商品パッケージに記載されている「ベルマーク」。ベルマークとは「ベルマーク教育助成財団」が実施する運動で、「すべての子どもたちに対して、豊かな環境において等しく教育を受けさせてあげたい」という願いが込められています。
このベルマークにはそれぞれ点数がついており、多く集めることで点数に応じた「ベルマーク預金」が貯まっていきます。そのベルマーク預金で、ベルマーク教育助成財団が指定する「商品」を買うことができるのです。これらの商品は協力企業から提供され、学校で使用する備品や教材などが多くみられます。
以下は協力企業の一部です。
ベルマーク運動への参加は、学校単位となります。大学と公民館も参加可能。PTAによる活動が主となり、マークの回収や点数の計算、ベルマーク教育助成財団への送付などをおこなう形になります。
個人で参加したい場合は、ベルマークの活動をおこなっている学校に集めたベルマークを寄付するか、ベルマーク教育助成財団に直接寄贈するという方法があります。ただし、「個人での商品交換」はできないため注意が必要です。
ベルマーク運動の趣旨は、SDGsの4番目の目標「質の高い教育をみんなに」と強く繋がるものです。そのため企業などが、SDGsの一環としてベルマーク運動を取り入れるケースが増えてきました。
もちろん、企業単位でベルマーク運動に参加することはできません。ベルマークを企業やスーパーなどで回収し、地域の小学校などへ寄贈したり、ベルマーク教育助成財団への寄贈をしたりする活動が主となります。
SDGsとして「質の高い教育をみんなに」との関連があるベルマーク。そのいっぽうで、ベルマーク預金で購入した車椅子を福祉施設への寄付もおこなう小学校もあるなど、目標3「すべての人に健康と福祉を」にも繋がる活動が見られます。SDGsよりも古い歴史を持つベルマーク運動が、こうしてSDGsにとって幅広いつながりを見せるのは大変興味深いことです。
ベルマークは思ったよりも身近にたくさんあります。切り取るのは大変ですが、誰でもすぐに取り組める活動ですので、ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。