雄大な自然を誇る「西表島」は、沖縄のなかでも自然を満喫したい方に人気が高い離島です。島全体が大自然と言っても過言ではなく、亜熱帯のジャングルや希少な生物との遭遇は大変素晴らしいものです。
そんな西表島には「西表自然休養林」という自然公園があります。西表自然休養林は西表島の自然をより深く感じることができるスポット。今回は西表自然休養林についてご紹介します。
西表自然休養林は「林野庁」が管理するレクリエーションの森。レクリエーションの森とは、誰もが森林に親しむことができるよう、林野庁が全国の国有林に展開しているものです。沖縄県八重山郡竹富町(西表島)の、仲間川地区とヒナイ川地区、浦内川地区が所在地に西表自然休養林があります。
西表自然休養林はレクリエーションの森のなかでも、「日本美しの森 お薦め国有林」に選定された、素晴らしい場所。およそ2,052.17ヘクタールもの広大な公園には、日本最大規模のマングローブ林をはじめとした、西表島を象徴する自然の数々が集まっています。さらにはアクティビティも可能で、全身を使って西表島の自然を満喫できます。
西表自然休養林には、日本で最大の規模を誇るマングローブ林のほか、ピナイサーラの滝をはじめとした複数の滝、天然記念物であるウブンドルのヤエヤマヤシ群落など、雄大な自然が広がります。
西表自然休養林の敷地内や周辺には、駐車場やトイレ、展望台、遊歩道などがあります。また外部になりますが売店やレストラン、キャンプ場といった施設もあるため、西表自然休養林を含めたエリアで充実した一日を過ごすことができます。
なお、西表島にはさまざまな動植物が生息していますが、なかにはサキシマハブといった危険な毒を持つ生物も。当然ですが西表自然休養林にも生息していますので、見かけた場合には近寄らず、ガイドがいればガイドの指示に従うようにしましょう。
西表自然休養林ではアクティビティも可能なため、トレッキングはもちろん、カヌーでの川や滝めぐり、マングローブ林の探索など、多彩に楽しめます。ガイド付きのアクティビティツアーも多いため、旅行を計画する際には事前にツアーを厳選し、予約することをおすすめします。
アクティビティだけではなく、遊歩道などをゆっくりと散策するのも楽しみ方のひとつ。西表島や沖縄だからこその希少な動物や植生を観察してみてはいかがでしょうか。また、川を上るツアー船や遊覧船の活用もおすすめです。
入園料は無料で(ガイドツアーなどは有料です)、営業時間の決まりはなく、自然公園のため24時間利用可能です。天候によっては足下が滑り危険なケースがありますので、天候や体調を考慮して利用することが大切です。
西表島観光をする際、事前に決めた観光ルートやアクティビティが西表自然休養林内でおこなわれるケースも少なくありません。ピナイサーラの滝やマリユドゥの滝、仲間川流域のマングローブ林など、有名なスポットの多くが西表自然休養林内にあります。
西表自然休養林は、西表島の特徴や自然が凝縮された自然公園。「日本美しの森 お薦め国有林」として林野庁から選出されるほど、大変素晴らしいスポットです。西表島を訪れるときには、西表自然休養林という存在もぜひ意識してみてくださいね。