「ヘアドネーション」という言葉と活動をご存じでしょうか。近年話題になることが多いため、一度はヘアドネーションという言葉に触れたことがある方も多いことでしょう。
ヘアドネーションはSDGsの理念や目標にも貢献しているだけではなく、子どもたちの心と笑顔を守るための大切な活動です。今回はヘアドネーションにスポットを当ててご紹介します。
ヘアドネーション(Hair Donation)とは、18歳以下の子どもたちのために、医療用のウイッグを寄付する活動のことです。小児がんや事故、脱毛症などさまざまな事情で髪を失ってしまう子どもたちに寄付されるウイッグは、もちろん無償です。
ウイッグの「原料」となるのは、人々から寄付された髪の毛。老若男女問わず、多くの人々が子どもたちのために髪の寄付をし、多くの子どもたちの笑顔を守っています。
元はアメリカで始まった活動ですが、日本では2009年に「特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity」、通称「NPO法人 JHD&C(ジャーダック)」が活動を開始。その後、ヘアドネーションの活動は広がりを見せています。
ヘアドネーションで寄付する髪をカットするには、ヘアドネーションの理念等に賛同している理容室・美容室でカットしてもらうと良いでしょう。近場に賛同する理容室・美容室がない場合は、自分でカットするか、行きつけの美容室などで事情を話してカットだけしてもらうという方法があります。
ヘアドネーションに対応している理容室・美容室については、ヘアドネーションを扱う団体のHPなどで検索ができます。ヘアドネーションに関しては悪徳な事業者もあり、髪を転売するケースも見られます。信頼できる団体や、その団体に登録等をしている理容室・美容室を利用することをおすすめします。
以下は、ヘアドネーション活動をおこなう団体の一例です。どの団体もヘアドネーション賛同サロンを検索できます。
ヘアドネーションで寄付できる髪は、どんな長さでも良いというわけではなく、条件があります。条件を満たした髪のみがヘアドネーションとして寄付できる対象になるため、必ず確認するようにしましょう。
各団体に賛同する理容室・美容室にてカットした髪は、基本的にヘアドネーションを扱う団体まで髪を送付します。送付方法については、理容室・美容室が対応してくれたり、自身で送付したりと、ケース・バイ・ケース。団体や理容室・美容室によって送付方法が異なります。
ヘアドネーションをする場合、まずはどの団体を通して髪を寄付するのかを決めることが大切。決めた団体のルールに従って、カットおよび送付をするようにしましょう。
※ロングヘアのウイッグには、40センチ以上や50センチ以上の長さがあると助かるようです。
SDGsの一環として、ヘアドネーションの活動や理念を掲げるサロンや、啓発活動をする団体や企業、学校などが増えてきています。ヘアドネーションそのものが、「病気や事故などさまざまな理由で髪を失った子どもたち」への支援を目的とするもの。SDGsの数々の目標にも一致し、SDGsの広がりとともにヘアドネーションへの啓発や活動も幅を広げています。
上記をはじめ、SDGsの多くの目標に貢献するヘアドネーション。小さな子どもでも参加できる支援活動・ボランティアとしても注目を集めるほか、多くの女優もヘアドネーションで髪を提供するなど、近年その注目度は高まっています。
小児がんや事故、脱毛症など、さまざまな事情で髪を失った子どもたちのなかには、髪がないことによる不利益を被るケースがあります。学校へ行くことが困難になる子どももいます。ヘアドネーションによってウイッグを寄付されることで、子どもたちが被る不利益からの解消や、子どもの心と笑顔を守ることに繋がります。
ヘアドネーションで制作するウイッグには、およそ30人~50人分もの髪が必要です。ひとつのウイッグのために、多くの人々の協力が必要です。もし長年伸ばしてきた髪をカットしたいと考えている方は、ヘアドネーションについて検討してみてはいかがでしょうか。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。