「名産品」は、その産地で愛されているのはもちろん、贈答品や観光客などからのお土産としても広く求められます。沖縄の石垣島にもそういった名産品は数多くありますが、「八重山かまぼこ」もそのひとつです。
八重山かまぼこに使用される白身魚は、石垣島近海のもの。今回は地元の食材と伝統の製法で受け継がれる八重山かまぼこにスポットを当ててご紹介いたします。
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八重山かまぼこは、石垣島で製造されている名産品。通常、わたしたちが想像するような「板に乗ったかまぼこと」は大きく異なります。石垣島で独自の製法が受け継がれてきた八重山かまぼこは、昭和から続く3店の老舗かまぼこ店によって製造され、人々を楽しませています。
地域団体商標に登録され、地元・石垣島はもちろん、八重山の人々や、沖縄県の人々に広く愛されている八重山かまぼこ。石垣島を訪れた際には、ぜひチェックしたい名産、逸品です。
「かまぼこ」と一言で言っても、わたしたちがよく知る板付きのかまぼこ(蒸しかまぼこ)のほか、ちくわなどの焼きかまぼこ、はんぺんなどの茹でかまぼこ、さつま揚げなどの揚げかまぼこといった種類があります。八重山かまぼこは「揚げかまぼこ」に分類されています。
八重山かまぼこは、石垣島近海・八重山列島近海で捕れた白身魚のすり身と卵、石垣島の塩などが原材料。そのほか、ゴボウや豆腐など、商品に応じて必要な素材が加えられています。油で揚げた八重山かまぼこは、独自の柔らかくふんわりとした食感が特徴で、そのうえで弾力などもあり、食べ応えがあります。
形も実にさまざまで、丸い形のものや、棒状のもの、平らなものなどがあり、その名称も特徴的。「カステラかまぼこ」「鯛かまぼこ」「バクダン」「紅白かまぼこ」「マルグヮー」といった、八重山かまぼこの見た目をよく表している名称がつけられています。
八重山かまぼこは石垣島の名産ですが、基本的に製造している3店の店頭(石垣島)か、オンラインショップで購入できます。なお「マーミヤかまぼこ」は那覇市でも店舗展開しています。
八重山かまぼこを製造する3店は、2月22日を「八重山かまぼこの日」と制定。八重山かまぼこの伝統を伝えるために手を取り合い、美味しいかまぼこを作り続けています。
どのお店も、単品だけではなく複数商品を一度に楽しめるセットがありますので、迷ったときはセットを選んでみても。また石垣島へ行くことが難しい場合も、インターネット環境さえあれば自宅から購入できますので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
【金城かまぼこ店】
所在地:〒907-0014 沖縄県石垣市新栄町73-9
TEL:0980-82-3084
営業時間:7:00~18:00
定休日:1月1日・2日、毎月第4日曜日
【かみやーき小(グワー)かまぼこ店】
所在地:〒907-0023 沖縄県石垣市石垣270-1
TEL:0980-82-2347
営業時間:7:00~18:00朝
定休日:1月1日・1月2日
【マーミヤかまぼこ】
所在地:〒907-0024 沖縄県石垣市新川8番地
TEL:0980-82-3363
営業時間:8:00~17:00
定休日:1月1日~3日
YouTube公式チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC5SHdJ6TDqBfyicv4C_mJAg
※新型コロナウイルスの感染拡大状況により、どのかまぼこ店も営業時間や定休日は変動する可能性があります。
石垣島はもちろん、沖縄県は独自の伝統や文化が多く、それは食文化においても同様です。沖縄そばや八重山かまぼこなど、沖縄全体や一部のエリアで育まれてきた伝統の食文化は、沖縄県外の人々からも愛されています。
今回ご紹介した石垣島の八重山かまぼこも、石垣島や八重山列島はもちろん、沖縄にとってなくてはならない食文化のひとつ。伝統の製法を守って今も愛され続ける八重山かまぼこを、ぜひ石垣島土産に選んでみてはいかがでしょうか。