こんにちは!
大変ご無沙汰しております…
前回の投稿をみたら、何と8か月前!
NuZeeがNASDAQに上場したお知らせ以来でした…
エグチホールディングス株式会社 江口勝義 です。
読んで頂きありがとうございます!
いやぁ…本当にお久しぶりです!
皆様調子はいかがですか?
お元気にされていますでしょうか?
僕は元気でやっております!
先日、僕のお母さんのお兄さんである
基一おじさん(おっちゃん)が闘病の末亡くなりました。
いきなり重くてすみません!
僕たち江口家はおっちゃんには沢山の御恩を頂きました。
そもそも、僕たちが名古屋に住んでいるのもおっちゃんのお陰。
うちの親父が九州で鉄筋工事屋をやっている頃…
夜な夜な暴走してたらしい。
姉や僕はもう生まれていたのですが、親父の粗暴さに一石を投げると言う意味で、おっ母さんが家を飛び出した先が、既に名古屋で暮らすおっちゃんの家。
驚いた親父が探し回った挙句、頭を下げに名古屋に来ておっ母さんに謝ると、九州に帰るとまた一緒だぞ!と言うおっちゃんの一声で僕たちは名古屋で暮らすことになった。
そこからは夫婦死に物狂いで働いて来た。
財産こそ残せないが精一杯の愛情を注いでもらって僕らも育って来た。
僕も結婚をして、また家で親父と共に働くことになっていたが、生活は一杯一杯。
明日は全く見えない暮らしをずっと続けてきた。
現場で多忙を極めていたある朝、僕が実家に寄り工場へ向かう途中で…あれっ??と。
さっき寄った時に親父は寝てたけどトラックが無い!!
親父か僕しか運転できない大型トラック…
いつもの国有地に堂々と勝手に停めていたあの場所に…
無い…
あと1ヶ月でやっとローンが払い終わるのに…
もう少しで利益が出ると言うところまで支払って来たのに…
盗まれた……
鉄筋工事屋にとってトラックは命。
その頃、ウチは僕が先導して下請けからの脱却を図っていた頃だった…
少しずつ元請けさんも増え出した矢先…
元々から赤字経営だったので新車を書い直すお金は無い。
幸い保険には入っていたので雀の涙程度の保険金はいただいたが…全然足りない。
トラックを買おうにも当時お付き合いさせていただいていた金融機関はただの一行。
いくらトラックを買うからと言って、今のうちにはお金は貸せない…と。涙
たった残り400万円が借りられない…
世の中はなんて理不尽なんだ。
どこかで誰かが見ていて、生活がよくなる瞬間に芽を摘んでいきやがる…
その時は本当にそう感じた。
だけどこの時に本当の意味で僕にスイッチが入った。
両親に頼りっきりではダメだ。何も変わらない。
事業を大きくしたければ沢山の銀行と付き合うべきだ…と。
そんなある日…
一家で途方に暮れていた頃、おっちゃんがフラッとウチの実家にやって来て、おっちゃんにとっても大金であったであろう400万円を置いていってくれた。
「何かの足しに使ってくれ」と。
僕達はどれだけおっちゃんに感謝したかわからない。
この時の御恩にいつか報いたいとずっと思いながら生きて来た。
おっちゃんの事だから何とも思って無いと思うけど、この時におっちゃんがお金を貸してくれたから今の僕たちがある。
これは間違いが無い。
それから時が流れて親父が亡くなった2010年に、
姉ちゃんと姪っ子達、おっ母さんで女ばかりで暮らしていた家に、おっちゃんに一緒に住んでくれる様に僕から懇願した。
その当時はまだリーマンショックの煽りを受けまくっていて死にそうな頃だったけど、1人増えようが金銭的には僕が支えられると思ったし、おっちゃんは重度なB型肝炎を患っていたからだ。
初めは頑なに首を縦に降らなかったが、遂に根負けして僕たちのお願いを聞いてくれて一緒に住んでくれる事になった。
おっ母さんと姉の看病や気遣いによりおっちゃんは急速に回復をしていった。
おっ母さんはあの時の御恩を返したいと言う気持ちと、兄弟を思う愛情からそうしていたのだと思うが、自分の生き甲斐でも有るかの様に、おっちゃん第一でご飯などの面倒を見て生活をしていた。
時は流れて…
2020年の年末にいきなりの癌の告知だった。
ステージ4。
いきなり…
そんなのアリかよ…
僕にできることはなんでもしたい。
でも、何もできない…
そして先月検査入院で家を出たきりもう帰ることは出来なかった。
危篤状態のおっちゃんを前に、僕は姉とおっ母さんに先ずはお礼を言った。
「本当にありがとうね。全部見させてもらったよ。 本当にありがとうね! 」と。
彼女たち、女の底力をこの何年もまざまざと見せつけられた。
実際にはおっちゃんは2010年当時も、もう長く無いと言われていた。
そこから彼女達の女の執念がここまで長生きさせたんだと。
僕は本当にそう考えている。
もう自発的には呼吸も出来なくなっているおっちゃんに「後はおっちゃんのペースでね。好きな時に逝けばいいからね…」
と優しく声をかけたが返事はなかった。
僕は今回のおっちゃんの死により、とてもとても大きなモノを学びました。
生き方や生き様に焦点を合わせ、誰に対しても本気で向き合うと考えて生きてきたけど…
実際に考えて行かなければいけないのは、
「死に方、死に様の方が大事だ」と。
僕は実際におっちゃんが亡くなって、お通夜からお葬式まで何度おっちゃんに号泣でお礼を言ったかわからない。
「おっちゃん、ありがとうね。本当にありがとうね!忘れてないよ。ありがとうね…」って。
ここからの人生は、自分が死ぬ時にどれだけ感謝でありがとうって言ってもらえるか。
感謝であの世に送られるって良いな…と。
僕はこれから「カッコいい死に様」を目指して行くんだと心に決めました。
おっちゃんからいただいた御恩は報いきれてはいないので、全て恩送りという形でやらせてもらいます。
これ書いててまた涙が止まらなくなっちゃった…
僕も今年で50歳になる。
孔子曰く 天命を知るらしい。
最高のフィナーレが何なのかを模索しながら
天寿を全うしてやりたいと思います!
そうそう!
20年前は400万円が借りられなかった僕たちだけど…
今ではその1000倍近くのお金を金融機関から調達できる様になった。
日頃の信用はコツコツやるしかないね!
おっちゃん!!
本当にありがとう!
このブログたまにまた書きますので、よろしければ読んで下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
人生はここからここから!
やったりましょ!
江口勝義