こんにちは!
極寒の地、承徳から北京に移り
先日日本に帰ってきました。
日本は暖かい!!
エグチホールディングス株式会社 江口勝義 です。
いつも読んで頂きありがとうございます!
承徳視察のその後…
承徳から無事北京へ移動して、大きなホテルへチェックイン。
兎に角、今回の旅はお金を一銭も払わせてもらえない…
僕は人にお金を出してもらったり、奢ってもらう事が昔から大の苦手…
「 あなた達はお客様なのに、どうして払おうとするの…? 」
いやいや、分かりますけど…
奢ってもらったり、全額出してもらうと好きなものを注文し辛いじゃないですか…
中華系、特に華僑の方々の立ち振る舞いは本当に勉強になります。
以前もここに書いたと思いますが、お金の払い方がメッチャカッコいい。
いつ支払いに行かれたのか、どのタイミングで事を成したのか全くわからない。
どうせお金を払うのなら、こう言ったスマートさが大事ですね!
しかし…
以前、大変尊敬する先輩から言われました。
「 相手が友人だったり、経営者だったりした時に、支払いを全てお前がするのはアカン! 奢ってもらえるだろうな… お金助かった… なんて事を考えてまう、コジキを生み出すのはお前だ! 自分と一緒に時間を共有してもらっただけでも、本当にメッチャ得したわ!と思わせるのが最上だぞ! コジキを作り出すな! そいつはそこから這い上がれんくなるぞ! 」と…
若い頃友人たちと遊ぶのが毎日の日課でした。
若くて稼ぎが少ない友人も多々います。
なので
「 金がなくてもおいでよ! 」と、友人達が誘います。
先週も先々週もお金のない友人は来ていますが、僕らと会わない平日は飲み歩いている事は周知の事実。
苦々しく見ていた友人が、段々と態度が横柄になる奢られている友人を見て、ある日ブチ切れました…
こういう事は若い時には良く起こりがちですよね…
僕も1日だけ、どうしてもお金が無い日に無理やり連れていかれ無銭で出て行った事があります。
その行った先はキャバクラでした。
いつも友人達のお金を支払って来た僕でしたが、どうにもこうにも居心地が悪い。
最初から支払われると分かりながらは、普通は思いっきり遊べないですよね?
実際、ずーーっと遠慮しながらのキャバクラで飲むなんて針の筵ですよ…
この一回以来、人から奢ってもらう事が本当に苦手…
現実、僕をお金の部分で汚いと批判できる人は居ないと思います…
お金を出さない、奢ってもらう事は無いのですから…
だから接待をするのもされるのも大の苦手…
それ位お金支払い方、出し方って難しいものなんだ…と思って来ました。
今回の旅でまた一つ、お金との向き合い方に磨きがかかったと思います。
Vさん、ありがとうございます!
大変勉強になりました!!
北京に着き、ホテルにチェックインを終えると、Vさんの華僑仲間のSさんが勤める場所へ…
10年前はアジア最大だったと言われるモールのすぐ側にある、古い建物1階の中華料理屋さんで遅めの食事。
人の良さそうなSさんは、ここはいい店だと言っておりますが…
14時を過ぎていて、夜ご飯は北京だけに北京ダックを食べる約束を覚えていた僕は、適当なラーメンを一杯注文。
いやな予感はしていましたが…
ここ2〜3年に無い、酷い味とクオリティー…
「 中華料理は中国で食うな 」by 江口
いつも皆にそう話しますが、まさにそれ…
「 これ600円位だって。美味しい? 」
屈託の無い笑顔で聞いてくるVさんに返答に困りましたが…
こりゃ北京でラーメン屋さんは必ず儲かるな…
そう確信しました。笑
Sさんは素朴で大柄な台湾人。
笑顔が可愛い50前の男性。
彼が働いているのはある政府機関。
詳しいことは書けませんが、彼のボスは女性らしい。客人が来られているのでと通された部屋には…
最初に通された待合室にあるソファ。
なんじゃこりゃ…
30〜40畳程あるそのスペースに置かれたそのソファの持つ威厳と座り心地…
これはヤバイ…
僕はなんだか落ち着かず、辺りにある展示物をキョロキョロ ウロウロ…
20分ほど待つと、Sさんのボスに御目通り叶いました。
通された部屋は、写真に撮るのは難しかったのですが、それはもう、大層な備品で埋め尽くされた、贅の限りを尽くした役員室の様な部屋へ
そこにはとんでもない輝きの時計をはめた、ビジネスマン、20代と思わしき白人男性、その他入れ替わり立ち代り、お茶やお菓子を運んで来てくれる女性達…
そして…
まるで習近平さんを女性にした様な、とてつもないオーラと威厳を兼ね備えたボスが1番奥に…
ボスのお名前はTさん。
それにしても…
46年日本に住んでいますが、この様なオーラを持つ日本人女性にはお会いしたことはありません。
聞けば物凄いパワーを中国で持ち合わせる方だとか…
そりゃそうだわな…
このオーラはまともじゃない…
まるで習近平さんを女性にした様な、とてつもないオーラと威厳を兼ね備えたボス。
内容も含め、詳しく書けないのが残念…
そのうち実績と信頼を勝ち取り、このブログにて詳細を書きたいなぁと思いますが…
実は台湾華僑のVさんもTさんにお会いしたくて、Sさんにお願いし、初めてお会いするのがこの日。
僕の向かって右側に座るVさんは相当なやり手の台湾女性。
対して僕の左手に座る相手は中国の超大物女性…
この対峙が始まり、話が始まって10分がすぎる頃には、ギラギラ時計のおじさんは半強制的に退室させられました。
最初は優しく丁寧に丁寧に話しかけるVさんがいて、緊張も何も無いご様子のボス。
いやぁ…
本当ーーに勉強になりました。
台湾華僑の方と中国政府絡みの実力者との初対面を、まさか生で見る事ができるとは…
後にVさんから聞いた話ですが、中国人は初対面の人と付き合うか付き合わないかは3秒で決めているらしいです。
それ位のスピード感で、合う合わないを決めなくては、どれだけでも人は来る。
最初の3秒間がとても大事だと。
笑顔こそあれど、最初はぎこちない様に始まった挨拶でしたが、日本人のビジネスマンである僕達の説明や、VさんとSさんの繋がりを中国語で一通り話し出すと、例のギラギラ時計おじさんは退室…
成る程…
第一関門クリアという事ですか…
この時、もし仮にVさんを気に入らなければ、ギラギラ時計おじさんを使って、僕達が追い出されていたという事でしょう。
Vさんの事を、いたく気に入ってしまったので、天秤にかかって負けてしまったギラギラ時計おじさんが退室のはめに。笑
Vさんの人身掌握術を目の当たりにして、中華系の人達の人付き合いのバランス取りは凄いものがある…と改めて思ったのと同時に、クッソ不味いラーメンを食べさせてくれたSさんの持つ、ボスからの底知れぬ信頼は大きい。
「 中国人との付き合いは誰を知っているかだ 」
以前華僑の方から言われた一言をずっと思い出していました。
何よりもメンツと信頼の繋がりを大事にする人達なんだよ…と。
一度仲間になると絶対に裏切らない。
それが中華系華僑たちなんだ…と。
20〜30分位の顔見せで終わると思われ始まった会談でしたが、Vさんがガッチリ掴んだボスからの信頼により、思いもかけず3〜4時間はそこにいました。
wechatなどの交換や、写真を取り合ったり…
ボスとVさんはもうハグし合ってる。
日も落ち始め、夕方になると1人の女性がボスの近くに来て、急にネイルの手入れを始める。
真っ赤に彩られたネイルをチラチラと見ながらボスが言います。
「 ご馳走するのでご飯を一緒に食べに行きましょう! 」と。
Vさんが言います
「 彼等に北京ダックをご馳走する約束しています。 」
「 何故そんな安物を食べに行くの? 海鮮料理を食べに行きましょうよ! 本当に北京ダックを食べたいならどこかのお店から持って来させるわよ 」
流石はボス…
いう事が横着い…
Vさん曰く…
僕達はボスに相当気に入られたみたい。
ネイルの手入れしている所なんて、ファミリーや仲間と認めた人にしか絶対に見せない。
あなた達でもそうでしょ?
これは相当面白いわよ!と。
全てはVさんの人身掌握術…
本当に勉強になりました!!
ボスのネイルも終わり、移動した所は、先週オープンしたばかりの高級海鮮料理屋さん。
中国ではウイスキーやワインはあまり飲まないらしいです。
何故なら80%は中身が偽物だから…
本当かよ…流石中国!
「 だから今日は牌酒よ!! 」
アルコール度数52度。
一口飲めば、食道や胃の形が即座に分かる様なキツイ中国のお酒…
その中でも1番いいものを!!
という事で出て来たのがこのお酒…
上から見るとこんなダイヤル入り…
この瓶の頭にシールが貼られており、そこにQRコードが付いていて、それをかざすと3つの数字が送られてくる。
その数字をダイヤルで合わさないと蓋が取れないという、遊び心とセキュリティを兼ね備えた本物の牌酒。
それをこの様な透明なトックリに入れて、それぞれに配られ、この小さな盃で永遠と乾杯が繰り返される…
僕も弊社の細田も、このトックリ二本ずつ行ったりました…
死ぬかと思いましたが、翌朝は二日酔いも何も全くない!
いい酒はやっぱ違うわ…
北京はご存知の様に大陸のど真ん中にあるので海が遠い。
1番高級な料理は海鮮料理とされていて、今回も到底食べ切れる筈もない程の量の料理が並び、大変大満足でした。
このヒラメも大きさがよくわからないと思いますが、本当に大きなヒラメです。
贅沢の限りの宴でした…
恐らく金額はとてつもない額に…
ボス、ありがとうございます!
楽しい食事会も終わる頃、ボスからいくつか宿題を頂きました。
もちろんビジネスです。
このビジネス、やれますか?と聞かれたので、
「 必ずやりきります。出来なければ違う方法で何度でもチャレンジするのでやらせてください! 」と。
やれるか?やれないか?では無い。
日本も世界も中国も同じです。
いつだってそう。
『 やるか?やらないか? 』しかないですよね!
いつもやりたいと思った時には必ず即答します。
Vさんにも言われましたが、日本人の機会損失や経済成長の遅さの原因は決断の遅さが1番だと。
日本人はやる前から何をそんなに考えるんだ?と。
ここにも何度も書いていますが〝 遅い 〟人で強い奴はいない。
遅いのに勝ち続けてる人を見た事がない。
もちろん、ユックリやるのは大事ですが、遅いのとユックリやるのは全く違いますよね。
大体の人がそれを言い訳に使っていると思います。
遅い人と仕事や遊びをするのは、僕にとっては相当なストレスになってしまいます…涙
実際、僕がボスに、分かりました!やります!
と、いうや否や、直ぐにそのビジネスの足固めのための電話を何件かされていました。
これはもしかしたら、弊社とっては身の丈を超えた案件かもしれない。
だけどそうやってこれまでも、ずっと身の丈を超えて来たじゃない?
今回も大きく飛躍する為の〝 試されごと 〟だと受け止めて、最高の形で終えると決めています。
宴も終わり、別れ際には握手とハグ。
世界共通の挨拶ですね。
ベロベロになりながらも帰った足取りは軽く、
翌朝の朝食の約束をして床につきました。
翌朝の朝食会場には、昨日お世話になったSさんもニコニコ笑顔で来ていました。
この人の笑顔はホッとする…
僕達もそう思ってもらえる様な、素敵な笑顔でいなくてはならないですね。
朝食を一緒に食べるために来たのか…
なんて事を考えていた時にSさんから…
「 昨日のビジネスの話、本当に出来るのか? 」
ははぁ…
成る程…
流石はメンツを最重要視する中国人の方々だけはある…
僕の受け取り方はこうです。
「 本当に酒の席だけでなくて、そんなに大きな仕事、江口、お前、本当にやれんのかよ…?
S、お前聞いてこいよ…と 」
ボスからの指令かな…
確認に来たんだ…
僕がやり切れなかったり、動かなかったりすると自身のメンツに関わる。
なので江口を試してこい!と言われたんだな…
僕は即答で
「 もちろん。 任せて欲しい。 やり切れなかった時は第二案、第三案も用意してある 」と伝え、実際にその案もだして見たら相当納得してもらえました。
僕も朝起きた時からずーっと、その事ばかり考えてたので即答出来るわけです。
考え続けるのだけは無料にて無限。
準備は必要ですね!
そしてこれにて今回の視察と商談の旅は終了。
北京空港へ帰国のためにタクシーに乗り込み、一路空港へ…
タクシーで向かう途中、北京オリンピック会場のそばを通るとこんな建物が…
この建物ご存知ですか?
最上階からはオリンピックスタジアムを見下ろし、北京市内が一望できる。
その最上階…
ホテルになっているのですが…
なんと…
一泊2000万円ですって…
中国って恐ろしい所ですねー!!笑
今回の出張で、またアジア、中国の事をよく知る事が出来ました。
向こうでの信頼の勝ち得方は、日本と全く同じ。
ビジネスでは、先方が思う以上のギフトを携え、結果を出していけば自ずとそれは出来てくる。
今回も大変信頼を得る為の心得の勉強になりました!!
今年はとてつもない事にチャレンジしていきます。
出来るか?出来ないかでは無い!!!
ですよね!!笑
いつも最後まで読んで頂きありがとうございます!!