テレビで「ブラックライト」を使った実験を見たことがありませんか? 暗い場所で「ブラックライト」を使うと、物が光って見える実験です。では、この「ブラックライト」とは一体どんなものなのでしょうか。そして、どうして暗い場所で物が光るのでしょうか。
今回はそんな「ブラックライト」についてご紹介します!
「ブラックライト」は、その名前から「黒い光を出すライト」や「暗いところで物が見えるようにするライト」と思ってしまうお子さんも多くいます。じっさいは、「紫外線(しがいせん)」を「放射(ほうしゃ)」するライトなのです。
「ブラックライト」は、ふつうの「光を出す」「あたりを明るくてらす」ようなライトとはちがいます。放射された紫外線によって、物が光って見えたりするんですね。では紫外線とは一体どんなもので、「ブラックライト」はどんな仕組みになっているのでしょうか。
紫外線とは、目には見えない光です。太陽の光のなかにもふくまれ、この紫外線に長く当たっていると肌(はだ)が日焼けをしてしまいます。また、紫外線には殺菌(さっきん)の作用(さよう)も。医療機関(いりょうきかん)などさまざまな場所で、紫外線による殺菌をおこなう道具が使われています。
この紫外線を人工的に作り、放射するのがブラックライトなんですね。
ブラックライトで紫外線を放射すると、その紫外線に当たった物が光ることがあります。これは、紫外線に当たることで光る「蛍光物質(けいこうぶっしつ)」が光っているのです。ブラックライトを使っても光らない物は、紫外線によって光る「蛍光物質」がふくまれていないということなんですね。
ブラックライトで光るものには、さまざまなものがあります。とても身近なものには、洗濯洗剤(せんたくせんざい)があげられます。この洗濯洗剤には、紫外線をきゅうしゅうして光る「蛍光増白剤(けいこうぞうはくざい)」という薬が使われているものがあります。そういった洗剤で洗濯をした服などは、ブラックライトできれいに光るんですよ。
また、食べ物のなかにも光るものがあります。そのほか、真っ白なノートや、収納ケースなど、身の回りにあるさまざまな物が光るかのうせいがあります。
部屋を明るくてらすライトとは少しちがった、ブラックライト。「ライト」という名前がついていても、使い方も仕組みもちがうのはおもしろいですね。
ブラックライトで光る物を探す、これは自由研究のテーマにもぴったりです。ブラックライトは100円均一にも売っているので、かんたんに手に入ります。ただし、ブラックライトの実験には気をつけなければならないことがあります。
もしブラックライトを使った実験をするときは、これらのことを守ってくださいね。