大きな台風や地震が続けて日本をおそい、その被害(ひがい)はとても大きなものとなっています。災害(さいがい)が起きたとき、ライフラインにえいきょうが出ることも少なくありません。そのうちのひとつが停電(ていでん)です。
停電には災害によるものや、電気の使いすぎによるもの、何らかの理由で電線が切断(せつだん)されてしまうものなど、さまざまな原因があります。そこで停電したときにはまずどんな行動を取ればいいのか、停電対策(ていでんたいさく)について見ていきましょう。
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停電対策は、停電の原因によって取るべき行動が変わります。まずは停電しているのが自分の家だけなのか、そうではないのかをたしかめることからです。そして原因がわかったら、停電に対してひつような行動をしましょう。
他の家が停電していない場合は、電気の使いすぎが考えられます。ブレーカーが落ちているようなら、停電したときに使っていたもののスイッチを消して、ブレーカーを元に戻しましょう。
このとき「漏電(ろうでん)ブレーカー」が落ちていたり、ブレーカーを戻してもすぐにまた落ちてしまうようなときは、すぐに電気工事をしてくれるお店などに連絡をしてください。電気の配線(はいせん)が傷つくなどの理由で、電気がもれたりショートしているかのうせいがあります。
落雷(らくらい)をはじめ、そのほか何らかの理由で電線が切断(せつだん)されるなど、家のなか以外の場所に原因がある停電があります。自分の家以外も停電しているじょうたいです。そのときには、地域(ちいき)の電力会社に連絡をするようにします。そして停電したときに使っていたもののスイッチを消して、電気の復旧(ふっきゅう)を待ちましょう。
電力自由化(でんりょくじゆうか)で、電力会社以外の会社と電気の契約(けいやく)をしている家庭もあることでしょう。その場合でも、電力会社に連絡をするようにします。発電や送電線(そうでんせん)などは、電力会社のものを使っているかです。
災害による停電には、台風や地震などが考えられます。避難(ひなん)がひつようなければ、停電したときに使っていたもののスイッチを消して復旧を待ちましょう。もし避難がひつような場合は、「通電火災(つうでんかさい)」をふせぐために、次のような対策をしてから避難してください。
避難が終わって家に帰ってきたときは、次のようなチェックをしてからブレーカーを上げます。
停電したときには、通電火災以外にも気をつけたいことがたくさんあります。まずはロウソクです。ロウソクを使うときは、たおれないように工夫をしましょう。たおれたロウソクの火が火事の原因になることがあります。
次に冷蔵庫(れいぞうこ)です。冷蔵庫はできるかぎり開けないようにしましょう。閉めたままにしておくことで、少しの間はなかの冷気(れいき)を保つことができます。停電が長時間になった場合は、冷蔵庫のなかのものは捨てるようにしてください。
外に出るときには、もし切れてたれさがっている電線を見かけたら、近づかないようにします。近づいたりさわったりすることで感電の危険があります。
停電はいつ起こるかわからないものです。台風や地震でも広いはんいで停電が起こり、たくさんの人々が電気のない生活をしています。
停電のときに使うロウソクや懐中電灯(かいちゅうでんとう)の置き場所や、電力会社の連絡先などもかくにんしておくことが大切です。ふだんから、停電が起こったらどうするのかを家族で話し合っておくといいですね。