電気に関する発明家といえば、エジソン(トーマス・アルバ・エジソン)が思いうかびますね。長時間使える白熱電球(はくねつでんきゅう)を発明して、わたしたちの生活を大きく変えてくれました。これまでも何度かエジソンや白熱電球についてご紹介しましたが、エジソンには他にもたくさんの発明品があります。
今回はそんな発明品のなかから、きょうみぶかいものをご紹介します!
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エジソンがおこなった発明は、およそ1,300もあると言われています。そんな数多くの発明から、現在でも「発明王」とよばれているエジソン。エジソンの発明は、わたしたちの生活にも深く関わっているものが多くあります。それとともに、少し変わった発明も。エジソンがどんな発明をしたのか、見ていきましょう!
まずはエジソンと言えば、だれもが知っている「白熱電球」から。白熱電球は電気を通すことで電球内のフィラメントが高温になり、それが光ることで明かりをともします。エジソンが研究していた当時、多くの発明家や研究家が長時間使える白熱電球を研究していました。
当時使われていたフィラメントはすぐ燃えてしまうため、長時間の明かりをともすことはむずかしかったのですが、エジソンは日本の竹を使うことで、強いフィラメントを作ることに成功したのです。それによって、長時間使える白熱電球が登場しました。
白熱電球とともに知られているのが、「蓄音機(ちくおんき)」です。これは1877年に発明されたもので、「録音(ろくおん)」と「再生(さいせい)」ができる機械。世界で初めての技術に世の中はとてもおどろいたのです。
この蓄音機を体の下に取り付けた「おしゃべり人形」も作られたんですよ。しかも蓄音機に録音された声は、エジソンの声でした。
電話を発明したのは、「グラハム・ベル」だという話を聞いたことがあるでしょうか。ベルは「電話の特許(とっきょ)」を取ったことで、電話を発明したとされていますが、実はエジソンも電話を作っていたのです。ほんの少しの差で、特許をベルに取られてしまったんですね。
しかしエジソンは電話にも大きな発明を残しています。それは「長距離(ちょうきょり)」の通話を実現させるもの。ベルの電話は、短い距離しか通話できなかったのですが、エジソンがその後の研究で長距離通話を可能(かのう)にしたんですよ。
エジソンの発明には、少し変わったものもたくさんあります。そのうちのひとつに、「幽霊探知機(ゆれいたんちき)」というものがあります。エジソンはオカルトにもきょうみがあり、ゆうれいと会話ができる機械を研究していたのです。
前にもご紹介した、エジソンと「電流戦争(でんりゅうせんそう)」をしていたニコラ・テスラも、霊界(れいかい)との通信機(つうしんき)を研究していました。エジソンだけではなく、当時の発明家や科学者たちには、こうしてオカルトの研究をする人も多かったんですよ。
今回ご紹介した発明品はほんの一部。1,300もの発明品のうちの4つでしかありません。他にもさまざまな発明や研究をして、世の中のくらしにえいきょうを与えました。もちろん、電気や家電(かでん)など、わたしたちがふだん使っているものにもエジソンの発明がたくさんいかされています。
エジソンの発明品はとてもおもしろく、きょうみぶかいものがたくさんあります。インターネットや図書館などで調べてみてもいいですね。夏休みの自由研究にもぴったりですよ。