「電気」を最初に学校で習うのは、小学3年生。思ったよりも早く電気について学び始めています。小学生の子どもを持つ親世代は、電池や豆電球を使った実験を思い出して懐かしくもなりますね。
親世代のなかには、初めて豆電球に電気を通したときの感動を覚えている人も多いことでしょう。同じように、初めて「電気」に触れた感動した子どもは、喜んで親に話します。そのとき一緒に喜びを分かちあい、電気について話し合ったり学んだりしたいですね。
そこで親世代向けに、小学校で習う電気についてご紹介します! 今回は小学3年生編。小学3年生では「電気」について何を学ぶのか、見ていきましょう。
小学3年生で学ぶのは、「電気の通り道」。文字通り、電気が通る「道」を知ることにつながります。豆電球と乾電池を使った、電気に関する最初の実験でもありますね。
「電気の通り道」を学ぶにあたって、必要なことは「豆電球をつけるには、回路をどのように電池と繋げるか」。豆電球からは導線が出ていることを覚えているでしょうか? それぞれの導線を、電池のプラス極とマイナス極に正しく繋げることで、豆電球に明かりがつきます。
豆電球を直接、電池にくっつけただけでは電気がつかないこと、電気を通すには「導線」が必要なことなどを学ぶことができます。また電気が通らない繋ぎ方、電気を通す繋ぎ方など、導線の繋ぎ方を変えていくことで「回路」についての理解も深まります。
これらと共に豆電球の仕組みや扱い方、ひいては電球や電気の仕組みも自然と身についていくのです。
回路や電気を通す仕組みを理解し、さらには「電気を通すものと通さないものがある」ことを知るため、身の回りにあるさまざまなものを使って実験をおこないます。
豆電球と電池を繋いだ回路の途中に、金属や木、紙などあらゆる素材のものを配置するのです。配置するものは教師が選ぶこともありますし、子どもたちが自分たちで持ち寄ることもあります。
この実験を通して、金属は電気を通す、紙は通さないといった基本を知ることになるのです。また人間も電気を通すこと、濡れた手でコンセントやプラグを扱うことの危険性、電気が通っているものが熱くなっていることなど、電気に関する注意事項も学んでいきます。
電気に関する実験をした子どもが、自宅でも豆電球の実験をしたがることがあります。学校で豆電球実験キットを購入して持ち帰った場合は、それを利用して同じ実験をしてあげましょう。そうでない場合は身近なものを使って、別視点で試してみてもいいですね。
たとえば懐中電灯の電池を抜き、プラスとマイナスを反対に入れさせてみます。電池を正しい方向で入れないため、当然ながら懐中電灯はつきません。また、懐中電灯によっては豆電球を使用しているものがあります。もし豆電球使用の懐中電灯が自宅にあれば、身近な豆電球を見せることもできますよ。
※懐中電灯は分解しないようにしてください。
小学3年生で学ぶ電気は、とても簡単なものです。それでいて、「電気の入口」に立つ大切なときでもあります。電気に関する学習は苦手意識も生じやすく、ここでつまづいて理科が苦手になる子どもも多くいます。
親子で一緒に電気について話し合ったり、学んだりすることで、子どもはよりいっそう電気を楽しく感じることができます。電気について苦手な人はもちろん、得意だという人も初心に返り、親子で一緒に「電気」への理解を深めていってくださいね。