わたしたちが使っている「電気」は、大切な「エネルギー」のひとつです。「エネルギー」とは、「運動などにひつような力」のこと。力のもとになるものでもあります。わたしたちが歩いたり走ったりするときにも、体のなかの「エネルギー」を使いますが、人間以外のものにも「エネルギー」があります。電気もそのひとつ。「電気エネルギー」とよばれるものなのです。
今回はそんな「エネルギー」について、どんなものがあるのかご紹介します!
「エネルギー」にはたくさんの種類があります。身近なものも多いですし、なかには少しむずかしいものも。そんなエネルギーの一部を見ていきましょう。「こんなときにもエネルギーが関係しているんだ」と、イメージしてみてくださいね。
電気もエネルギーのひとつ、「電気エネルギー」とよばれています。電化製品(でんかせいひん)を動かしたり、携帯電話(けいたいでんわ)やゲーム機を充電(じゅうでん)したり。わたしたちの生活は電気がないとなりたたないくらい、電気エネルギーを使っているのです。
光エネルギーは、太陽光発電(たいようこうはつでん)をイメージしてみましょう。太陽の光にあるエネルギーを使って、電気を作ることができます。また植物も太陽の光を使って、光合成(こうごうせい)をおこなうなど、光エネルギーには強い力があります。
熱エネルギーで一番わかりやすいのは、熱いお湯ではないでしょうか。「熱」というエネルギーは、なにかを熱くすることができます。寒いときに手をこすりあわせるように、ふたつのものをこすりあわせたときに、熱くなることがあります。これも「摩擦(まさつ)」によって、熱エネルギーが発生しているからなのです。
大きな音で、ガラスがふるえているのを見たことはありませんか? これは音の力、「音エネルギー」が発生しているからなのです。またイベントやコンサートなど、大きな音を出す場所で、体や空気がふるえるように感じることも。これも音エネルギーによるものなんですよ。
たとえばボールが転がっているとき、そのボールは「運動している」というじょうたいにあります。このボールを転がしている力を「運動エネルギー」といいます。
「位置エネルギー」は、高い位置にあるモノが持っているエネルギーのことをいいます。モノの高さのちがいにも関係し、運動エネルギーとも深い関係があります。高いところから低いところにモノがいどうするとき、運動エネルギーと位置エネルギーが発生しているんですよ。
今回ご紹介したエネルギーは、エネルギーのなかの一部です。他にも「化学エネルギー」や「核エネルギー」などがあります。またエネルギーのとくちょうなどによって「一次エネルギー」や「二次エネルギー」と種類をわけて呼ぶことも。
エネルギーはひとつで発生することもありますし、ふたつのエネルギーがいっしょに発生したり、使われたりすることもあります。運動エネルギーと位置エネルギーもそうですし、熱エネルギーと電気エネルギーもそうです。トースターでパンを焼くときには、熱エネルギーと電気エネルギーを使っています。
エネルギーはとても面白く、そしておくが深いもの。「エネルギー」の種類を知って、「身近なところで発生しているエネルギー」を探してみてくださいね。