家庭で使っている電化製品(でんかせいひん)には、さまざまなものがあります。テレビや冷蔵庫(れいぞうこ)、洗濯機(せんたくき)、エアコン、パソコン、プリンターなど、たくさんありますね。そんな電化製品の電源(でんげん)プラグに、細いコードがついているのを見たことはありませんか?
電源プラグについているコードは「アース線」とよばれ、電化製品にとって大切なものです。そこで今回は「アース線」についてご紹介します!
家庭の電化製品についているアース線は、どんなじょうたいになっていますか? どこかにつなぐことなく、ぶらさがっているだけでしょうか。さまざまな電化製品についているため、アース線を正しく接続(せつぞく)しているものは少ないかもしれませんね。
アース線は、機械が故障(こしょう)したり、水でぬれてしまったり、落雷(らくらい)や漏電(ろうでん・でんきがもれること)したときなどに、電気を地面に逃がして感電するのをふせぐという大切な役割(やくわり)があります。
感電は、ときには命を落としてしまうこともあるこわいものです。そんな感電をふせぐことができるなんて、アース線はとても大切なそんざいですね。
※画像は、つながれていないアース線と、アース端子のあるコンセントです。
気になるのは「アース線」をどこにつなげばいいか、ということではないでしょうか。アース線をつなぐ場所は、コンセントにあります。コンセントのプラグを差し込む穴の下に、「アース」と書かれた小さなフタがついていることはありませんか? そのフタを開けると、アース線をつなぐことができる「アース端子(たんし)」が出てきます。
アース線のつなぎかたはとてもカンタンです。アース端子のネジをゆるめて、アース線を差し込み、そしてまたネジをとめてフタをすればOK!
カンタンですが、子どもがアース線を取り付けてはいけません。アース線の取り付けは大人がやるようにしましょう。今回は「フタ」があるタイプのものをご紹介しましたが、フタではなく、「つまみ」のようなものが飛び出しているものなど、ちがう形のアース端子もあるので、それぞれの形に合わせて取り付けましょう。
アース端子のあるコンセントが使いたい場所にないときは、アース線をつながずに使用していることが多いですよね。アース端子は、電気工事のお店などにたのめば、アース端子のあるコンセントに交換してくれます。また、アース端子がついた延長(えんちょう)コードもありますので、利用してみてもいいですね。
アース端子に、どうしても全てのアース線をつなぐことができない場合もあります。そんなときはまず、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなど水のあるところで使うものや、落雷のえいきょうから守りたいパソコンなどを、ゆうせんてきにつなぐといいでしょう。
ふだん、アース線をあまり気にしないで生活している家庭は多いことでしょう。お休みの日などに、親子で一緒にアース線がついている電化製品と、アース端子があるコンセントを探して、アース線をつないでみてもいいですね。どんな電化製品にアース線がついていて、どこの部屋のコンセントにアース端子がついているか、メモをしておくとべんりですよ。
※画像は、アース端子につながれたエアコンのアース線と電源プラグです。