家のなかには、さまざまな電化製品(でんかせいひん)があります。電気を使って、わたしたちの生活を豊かにしてくれる電化製品。毎日たくさん使うものだから、大切にしたいですね。
ではその電化製品のなかで、電気を一番使っている、たくさん使っているものはなんでしょうか。今回はそんな「電気をたくさん使っている電化製品」を見ていきましょう!
経済産業省(けいざいさんぎょうしょう)の資源エネルギー庁ウェブサイトによると、電気を一番使っているものは冷蔵庫(れいぞうこ)なのだそうです。続いて、照明器具(しょうめいきぐ)、テレビ、エアコンと続きます。この4種類だけで、家庭で使う電気代のおよそ40%にもなってしまうのです。これは少しおどろきですね。
出典:資源エネルギー庁ウェブサイト「家庭でいちばん電気を消費するものは?」
では冷蔵庫はどうして電気を多く使うのでしょうか。まずは冷蔵庫がどんな働きをするものなのかを考えてみましょう。
冷蔵庫は、なかに入れた食べ物や飲み物を冷やすための道具。24時間、365日ずっとがんばっている働きものです。大きなものでは、冷蔵室のほかに冷凍室(れいとうしつ)がふたつ、氷をつくる製氷室(せいひょうしつ)がひとつ、そして野菜室があります。冷蔵室には「チルドルーム」があることも。それぞれの部屋では冷やすものがちがうため、温度もちがっているんですよ。
何度も開け閉めをくり返したり、少し温かいものや室温のものを入れることが多く、庫内の温度が上がってしまいやすい冷蔵庫。上がってしまった温度を冷やすときにも電気を多く使います。そうやって、冷蔵庫は毎日ずっと休みなく働き続けているのです。だから電気を多く使っているのですね。
夏にはできるかぎり冷蔵庫の開け閉めを減らしたり、なかに入れる食べ物は冷ましてから入れるなど、くふうひとつで電気の使用量を減らすことができます。
照明やテレビ、エアコンは使っている時間が長い電化製品です。冷蔵庫ほどではなくても、一日のうち何時間もつけたままでいることが多くあります。また一台ではなく、部屋ごとに置いてあるのもこれらの電化製品のとくちょうですね。
とくにエアコンは使う時間が長いだけではなく、部屋を冷やしたりあたためたりするために、電気を多く使っています。おもに使うのは夏と冬ですが、部屋をあたためるために使う電気のほうが多いんですよ。
これらの道具は、家族がひとつの部屋に集まる時間をふやすことで、電気の使用量をへらすことができます。週に一度でも、「家族が集まってすごす日」を作ってみるのもいいですね。また照明をLEDに変えることでも、電気の使用量をへらすことができます。
今回ご紹介した冷蔵庫や照明、テレビ、エアコンはどの家庭でも多く使われている電化製品です。自分の家では、ほかにどんな電化製品を多く使っているのか、調べてみると面白いですよ。家族それぞれや、平日と休日でちがいがあることもあります。ぜひ親子で楽しみながら調べてみてくださいね。