わたしたちがふだんの生活で使っている「電気」。毎日をとても便利にすごせるのは、電器のおかげでもありますね。この「でんき」を表す言葉には、「電気」以外にも、「電機」や「電器」という漢字を使うことがあります。どれも同じ読みかたですが、なぜ漢字がちがうのでしょうか。これらの漢字にはそれぞれきちんと意味があり、使い分けられているんですよ。
今回は「電気」と「電機」と「電器」、3つの「でんき」のちがいについて見ていきましょう!
「電気」と「電機」と「電器」、3つの「でんき」はどれもわたしたちの生活にはかかせないものです。家電量販店(かでんりょうはんてん)や電気をあつかうお店でも、「○○電機」や「○○電器」など、お店によって「でんき」の漢字がちがうことがあります。英語ではそれぞれちがう表現がされますが、日本語では漢字がちがうだけで読みかたは同じ。少しだけややこしいですね。
それぞれどんな意味があるのかを知って、「電気」や「エネルギー」についてもっとくわしくなりましょう! それではじゅんばんに、それぞれの「でんき」についてご紹介します。
まずは「電気」から見ていきましょう。これまでも「電気」という言葉をたくさん使ってきましたが、「電気」という漢字で表されるものは「エネルギー」そのもののことを表しています。
ふだん使っている家電(かでん)や電化製品(でんかせいひん)は、「電源(でんげん)プラグ」をコンセントにさして使うものが多いですね。このとき、電源プラグはコンセントから「電気」を受け取り、家電などを動かしています。またその電気は、発電によって作られるエネルギー。このように、「家電や電化製品を動かす力」や、「発電されたエネルギー」を「電気」という文字で表すのです。
次は「電機」についてです。「電機」とは、「電気機械(でんききかい)」のこと。つまり、「電気の力で動く機械」を表しています。機械にはさまざまなものがありますが、ここで言う機械は「大きなもの」を想像(そうぞう)してくださいね。
ぱっと思いうかぶのは、工場にある機械ではないでしょうか。食品を作る工場や、自動車工場など、さまざまな場所で機械が使われています。そういった工場の機械で「電気」を使って動くものが、「電機(電気機械)」なのです。
最期は、「電器」について見ていきましょう。「電器」とは、「電気器具(でんききぐ)」のこと。「器具」という言葉は、カンタンなつくりの機械や道具という意味があります。つまり「電気器具」とは、「電機(電気機械)」よりも小さくてカンタンな機械や道具ということになりますね。
「電機」よりも小さくてカンタンな道具と言えば、わたしたちの身の回りにある家電が一番身近ではないでしょうか。テレビや冷蔵庫(れいぞうこ)、電子レンジなど、さまざまな家電は全て「電器」ということになりますね。
「でんき」の3つの漢字を使い分けられるようになると、「電気」がますます面白くなってきます。身の回りの「でんき」は「電気」「電機」「電器」のどれなのか、親子でゲーム感覚で楽しんでみてくださいね。ちがいを知ることで、「電気」がより身近に感じられるようになりますよ。