LEDの電球などに使われる明るさの単位(たんい)には、「ルーメン」というものがあります。白熱電球(はくねつでんきゅう)や蛍光灯(けいこうとう)には「ワット」という単位が使われていますが、LEDでは「ワット」は使いません。
では、「ルーメン」や「ワット」とは一体なんなのでしょうか。そしてどんなちがいがあるのでしょうか。今回はそんなLEDの明るさの単位についてご紹介します!
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LEDの電球などのパッケージには、かならず「ルーメン」という単位が書かれています。「lm」というアルファベットで書かれていることも。そして、「〇〇ワット相当(そうとう)」「〇〇ワット型(がた)」という文字が書かれていることも多くあります。
「ルーメン」は、LEDの照明にかかせない単位です。そんな「ルーメン」が一体なんなのか、見ていきましょう!
「ルーメン(lm)」は明るさの量をあらわすもの。LEDの照明(しょうめい)の明るさを知るためにはかかせない単位です。「ルーメン」の数が大きいほど、明るく光ります。いっぽう、「ワット(W)」は消費電力(しょうひでんりょく)をあらわしています。白熱電球や家電製品(かでんせいひん)を使うために、ひつような電力量の単位。白熱電球の場合、ワット数が高いほど、明るく光ります。
「40ワット」の白熱電球は、明かりをともすために40ワットの電力を使っています。しかしLEDはどうでしょうか。LEDの照明は、白熱電球や蛍光灯などとくらべて、電力の消費量が少ないことが大きなとくちょうです。つまり、これまでの電球と同じように「ワット」という単位を使おうとすると、とても小さな数字になってしまうのです。そのため、LEDでは「ルーメン」を使って明るさを表示(ひょうじ)しています。
LEDの電球などには、「ルーメン」だけではなく「〇〇ワット相当」や「〇〇ワット型」と表示されているものがあります。これはどれくらいの明るさのあるLEDなのかがわかる「目安(めやす」でもあるのです。
わたしたちは長い間、白熱電球や蛍光灯を使ってきました。LEDの照明が使われるようになったのはこの十年ほどのことで、LEDを使っていない家庭や照明もまだたくさんあります。白熱電球などの「ワット」の表示はよく知っていますが、まだ「ルーメン」はなじみがない人も多くいます。しかし「ワット」表示なら、どれくらの明るさなのかわかりやすいのです。
つまり「40ワット相当」「40ワット型」なら、「40ワットの電球と同じくらいの明るさ」ということになるんですね。
LEDや白熱電球を買うときは、どんな表示があるのかチェックしてみましょう。気になる表示があったら、調べてみてもいいですね。自由研究や調べ学習のテーマにもおすすめです。
LEDの「ルーメン」はもちろん、白熱電球や蛍光灯の「ワット」は、明るさを知るうえで大切な単位。もちろん「ルーメン」や「ワット」以外にも、電球などのパッケージにはさまざまなじょうほうがあります。とくにLEDは光の色や、光の向き、じっさいに消費するワット数など、多くのじょうほうであふれているので、ぜひチェックしてみてくださいね。