夏休みや冬休みのように、学校が長いあいだお休みになるときには、宿題が出る学校がほとんど。宿題には「自由研究」や「調べもの学習」が出ることが多いのではないでしょうか。
自由研究は何にしようか、まよってしまいますよね。そんなときは、「電気」や「エネルギー」にまつわる実験や工作、調べものをすると楽しいですよ。電気の自由研究の例として、「電」がつく四字熟語(よじじゅくご)を調べるのもおすすめです。
「電」がつく四字熟語はなんと10個以上! 今回はそのうちの一部を、第一弾としてご紹介します!
今回ご紹介する四字熟語は3つ! どこかで聞いたことがある四字熟語もありますよ。
ひとつずつ順番に見ていきましょう!
まずは「電光石火(でんこうせっか)」から。ゲームやアニメが好きな子どもにとっては、なじみ深い言葉かもしれないですね。
「ピカチュウ、でんこうせっか!」
そう、ポケットモンスターのアニメでよく使われるピカチュウのワザです。この「でんこうせっか」は四字熟語の「電光石火」のこと。
「電光石火」には、「とても短い時間」や「動きがすばやい」という意味があります。「電光(カミナリの光や稲妻・いなずま)」も「石火(火打ち石などを打ったときにでる火花)」も、いっしゅんだけ見える光のこと。そんなふたつの言葉がかさなって、「電光石火」という四字熟語になっています。
続いては「電光影裏(でんこうえいり)」です。「電光」は稲妻(いなずま)のこと。では「影裏」は影(かげ)の裏(うら)……? 漢字だけを見ると、そう感じてしまいますね。しかしこの四字熟語は少し奥(おく)が深いのです!
この「影」は、わたしたちが考えるようなカゲではなく、「光」のことを意味しています。そしてこの「電光影裏」とは、本当は「電光影裏、春風(しゅんぷう)を切る」という経文(きょうもん・仏教の文章、お経)のこと。短くして「電光影裏」と言うんですね。
意味をカンタンに言うと、「人生は短いけれど、悟り(さとり)を得た人はずっとたましいが存在し続ける」という意味。この言葉は、「祖元(そげん)」という中国の「宋(そう)」のお坊さんが、「元(げん)」の兵士におそわれたときにとなえたと言われています。
この四字熟語はちょっとむずかしいですね。このように四字熟語には古く中国の歴史が元になっているものもあるんですよ。
最後にご紹介するのは、「電光雷轟(でんこうらいごう)」です。むずかしい四字熟語のあとには、とてもシンプルでカンタンなものを!
「電光」はカミナリや稲妻のこと。「雷轟」の「雷」はカミナリ、「轟」は「とどろく」とも読み、音がひびきわたるといった意味があります。このことから、「ひどいカミナリが鳴りひびいている」ようすが想像できますね。
そしてこの四字熟語の意味は、ずばり「勢いがとてもはげしいこと」! 文字通り、言葉通りの意味なんですよ。
「電気」や「エネルギー」にまつわる自由研究は、他にもたくさんあります。自由研究の参考になる記事をご紹介します! きょうみのあるテーマがあったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
今回は「電」がつく四字熟語を3つご紹介しました! 文字通りのものや、意味の深いものなどがありましたね。どの言葉も、最近できた言葉ではなく、古くから使われている言葉。わたしたちが考える「電気」がない時代から、「電」がつく言葉があるのはとても面白いですね。
「電」のつく四字熟語はまだまだあります! 次回も「電」のつく四字熟語をご紹介しますね。