「電気」や「エネルギー」について、学校で最初に学ぶのは小学校3年生の理科です。最初はとても基本的なことから始まり、学年が上がっていくにつれて少しずつ難しくなっていきます。中学校に入ると、理科はもちろん、社会科の地理(ちり)でも学ぶように。
中学校の理科ではより化学・科学的に電気をあつかい、地理では日本の発電の種類(しゅるい)や資源(しげん)、電力、「再生可能エネルギー(さいせいかのうエネルギー)」などを学びます。これらの学習に通じるものとして、「発電所(はつでんしょ)はどんな場所にあるか」を調べてみると、とてもおもしろいですよ。
そこで今回は自由研究のテーマにもぴったりな、「発電所がある場所」についてご紹介します!
発電所がある場所を調べるときには、気をつけたいことがあります。それは、発電所の場所をただインターネットや地図で調べるだけではなく、発電所の種類ごとに適(てき)した場所があることを知るようにするということ。なぜその場所に発電所があるのか、とくちょうや意味を考えながら調べることが大切です。
日本に多い発電所は、おもに次の3種類です。
ほかには「地熱発電所(ちねつはつでんしょ)」や、「風力発電所(ふうりょくはつでんしょ)」などがあります。発電所は、どこにでもつくることができるわけではありません。それぞれの発電方法に合った場所を選んでつくられています。
火力発電は、燃料(ねんりょう)を燃やして水を温め、発生する蒸気(じょうき)で「タービン」を回して電気を作る発電方法です。おもに工業地帯(こうぎょうちたい)や、都市部(としぶ)にある海の近くに多く作られています。
水力発電は、水の力を利用して発電する方法です。高い位置から水が落ちる力や、水が流れる力など、たくさんの水を必要とします。そのため、水力発電所はダムをつくることができる山間部(さんかんぶ)や、大きな川の近くにつくられます。
原子力発電は、「ウラン」を燃料にして発電する方法です。ウランの原子核がぶんれつして発生した熱のエネルギーで蒸気を作り、タービンを回して発電しています。原子力発電所も、火力発電所と同じように海の近くにあります。東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)の福島第一原発事故(ふくしまだいいちげんぱつじこ)の後、原子力発電所のほとんどが運転を休んでいます。
また、原子力発電所は地震でこわれてしまうと大変な事故につながります。そのため地盤(じばん)がとても固い場所など、つくる場所や運転再開(うんてんさいかい)にはさまざまな基準(きじゅん)があります。
ここまでご紹介した3つの発電方法いがいにも、発電方法があります。それらの発電所の場所についても、調べることができるといいですね。
発電所がどんな場所にあるのかを調べるなら、発電の種類やしくみはもちろん、電気のことをもっと知ると楽しくなりますよ。合わせて読みたい、エネLABOの記事をこちらにピックアップ! 電気のことをもっと知りたくなったら、読んでみてくださいね。自由研究にも役立ちます。
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日本中に発電所はたくさんあります。全部調べようと思うと、少し大変かもしれません。まずは自分が住んでいる地域(ちいき)にある、大きな発電所から調べてみましょう。東海地方に住んでいるなら、東海地方の大きな発電所を。東海地方が終わったら、となりの地域でもいいですし、親戚が住んでいる地域などもいいですね。
大きな紙を用意して、発電所の場所をはじめ、発電所の名前や種類、とくちょうなどをまとめた地図を作ってみましょう。インターネットや地図、図書館など、たくさんのツールを利用して、自分だけの「発電所マップ」を作ってくださいね。