「再生可能エネルギー(さいせいかのうエネルギー)」のひとつとして注目され、日本でもさまざまな場所でおこなわれている「太陽光発電(たいようこうはつでん)」。大きなビルの屋上で、民家の屋根の上で、広い土地や海の上で、太陽光発電のパネルがかつやくしています。
さてこの「太陽光発電」は、太陽光のエネルギーを利用して発電するシステムですが、効率(こうりつ)がいい季節はあるのでしょうか。そこで今回は、太陽光発電の効率がいいのは何月か、季節によってちがいがあるのかについてご紹介します。
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太陽の光を使うのだから、効率がいいのは夏ではないかと思ってしまいますね。夏は気温も高く、太陽が出ている時間も長いため、太陽光発電にはぴったりだと、だれもが考えることでしょう。しかし実際は、太陽光発電の発電がいいのは夏ではないのです。では、どうして夏ではないのか、どの季節が効率がいいのか、見ていきましょう。
夏は日差しが強くて太陽が出ている時間が長く、とても暑い季節。太陽の光や、その強さをとても感じますね。ですが、太陽光発電には夏の太陽の強さは向いていないのです。
太陽光発電に使われる「ソーラーパネル」は、高温に弱く、夏の気温のもとでは発電の効率が落ちてしまいます。基本的にソーラーパネルなどの太陽光発電の設備の性能(せいのう)は、25℃を基準(きじゅん)にしています。夏になると、その25℃を楽に超えてしまい、発電の効率が悪くなってしまうのです。
夏は太陽光発電の効率が悪くなるのであれば、どんな季節なら効率がいいのでしょうか。先ほど「25℃を基準」にしているとお話ししましたが、つまりその気温の季節なら効率がいいということになりますね。
雨が少なくて太陽が出ている時間が長く、気温が25℃くらいの季節、つまり3月から5月ごろが太陽光発電の効率がよくなる季節ということです。
太陽光が1番強く感なるのは、一日のうちの何時頃だと思いますか? これは太陽が真南に来る時間帯になります。だいたい、お昼ごろですね。この太陽が真南にくる時間帯は、紫外線(しがいせん)も強くなります。紫外線をさけたい人などは、お昼前後の数時間はとくに気をつけたほうがいいと言われています。
太陽光発電の効率がいいのは、3月から5月だということをご紹介しました。もし自分の家で太陽光発電をしているお子さんがいたら、これを自由研究のテーマにしてみることをおすすめします。
日々の発電量や、毎月の発電量などと一緒に、天気や気温をてらしあわせて、グラフにしてみましょう。季節や天気によって、発電量にどんなえいきょうがあるのかわってきます。毎日コツコツと、親子でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、太陽光発電の様子を見学できる施設に出向いて、季節毎の発電量を見に行ってみてもいいですね。太陽と季節による発電量の関係を、身近に感じるいいきっかけになりますよ。
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