そんなバリ島を楽しむためには、ぜひ現地のマナーをしっかりと守りたいところ。今回は、バリ島で守るべき必要最低限のマナーについてご紹介します。
バリ島には寺院が多く、当然のように宗教上の決まり事やマナーがあります。観光などで訪れた際には、できる限り寺院に入るときのマナーを守りたいものです。
まずは服装について。膝が出るような短いズボンやスカートをはじめ、露出度の高い服装はタブーとされています。寺院の入口で腰に巻く布を貸してもらえるケースもありますが、寺院に行く予定があるのなら、はじめから肌を隠せる服装を心掛けましょう。
続いては「清らかな状態」であること。「生理中」「出産後42日」「生後三カ月以内の乳児」は寺院に入ることができません。バリ島旅行などに寺院巡りを組み込む場合、とくに女性は生理周期に気をつける必要があります。そのほか身内が亡くなったときも、各寺院が定める日数は立ち入ることができないので注意しましょう。
また飲酒していたり、拾った石も含めた寺院内のものを持ち帰ったりといった行為も禁止されています。
バリ島のマナーとして、知っておきたいことのひとつに「頭を触らない」というものがあります。これは頭には神が宿るという、バリ・ヒンドゥー教の教えによるもの。そのためバリ島では、頭はとても神聖なものとされています。
日本にいるときのように、気軽に相手の頭を触ってはいけません。小さな子どもの頭を撫でることも避けるようにしましょう。髪の毛も同様です。
バリ島に限らずインドネシア全体のマナーとして、「左手が不浄」ということを知っておくといいでしょう。不浄とされる左手で食べ物を食べたり、左手で物を渡したり、何らかの形で左手を使うことを現地の人々は避けています。
宗教的なものですので日本人にはあまり関係がありませんが、バリ島・インドネシアの人々との交流も楽しむためには、ぜひ知っておきたいマナーのひとつです。
バリ島で遭遇する動物のなかには、狂犬病を持つ動物がいます。犬や猫、コウモリ、猿など、見かけても気軽に近づいたり、手を出したりしないようにしましょう。
とくに猿は、人なつこい個体が近づいてくることもあります。場所によっては、猿たちが狂犬病の予防接種を受けているケースも。しかしかまれる危険性や、全ての猿に予防接種がされていない可能性もあるため、あまり近づきすぎないようにするといいでしょう。
もし動物にかまれたら、すぐに傷口を石けんで洗います。そしてただちに現地の医療機関を受診してください。帰国後も忘れずに医療機関を受診しなければなりません。また、バリ島に長期滞在するのであれば、日本で狂犬病の予防接種を受けておくこともおすすめします。
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