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バリ島の「プラスチックゴミ問題」とは?

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いま、世界中でプラスチックゴミの削減が声高に叫ばれています。海洋生物へのマイクロプラスチックの蓄積や、生物の胃から発見されるレジ袋、海を越えてのゴミの漂着など、人間が出したゴミがさまざまな場所に大きな影響を与えているからです。このプラスチックゴミの問題はインドネシアの「バリ島」も例外ではなく、そのための運動や活動などもおこなわれているのです。

 
そこで今回は、バリ島におけるプラスチックゴミ問題にスポットを当ててご紹介します。バリ島へ訪れる機会があれば、必ず目にする問題です。

 

バリ島の海に、そしてビーチに蓄積するプラスチックゴミ

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バリ島を訪れたことがある方なら、目にしたことがあるかもしれません。海中に漂うレジ袋やストロー、ビーチの端に打ち上げられているプラスチックゴミの数々。それらはバリ島の環境を脅かし、大きな問題となっています。

 
原因には島の生活の変化や、モンスーンによる海洋ゴミの漂着などが挙げられますが、オーバーツーリズムも原因のひとつです。多くの観光客が押し寄せることによる、ゴミの増加や投棄などの影響は否めません。オーバーツーリズムと言えば、フィリピンのボラカイ島も同様。増えすぎた観光客による汚水などの環境汚染で、一時島を閉鎖した時期があったほどです。

 
島の環境を壊すプラスチックゴミに対し、バリ島ではさまざまな動きが見られます。

 

プラ袋を廃止したデンパサール市と、バリ州知事令

2019年1月以降にバリ島のデンパサールを訪れた方の中には、買い物の際にプラスチックの袋や包装が使われずに驚いた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。デンパサールでは2019年1月からプラスチック製の袋や容器を禁止し、紙製のストローを使うお店もあるなど、プラスチックゴミ削減への取り組みが行われているからです。

 
デンパサール市に限らず、バリ島、つまりバリ州には、プラスチックの袋やストロー、発泡スチロールなどに関する知事令が出されています。まだ全土で浸透しているわけではありませんが、それほどにバリ島のプラスチックゴミ問題は深刻になっているのです。

 

バリ島に住む姉妹の行動から広がった運動、観光客も意識を

バリ島のプラスチックゴミ問題に対して、2013年に当時12歳と6歳の少女が行動を起こしました。「バイバイ・プラスチックバッグ」という団体を作り、プラスチック袋やゴミ削減に向けて動きだしたのです。周囲の若者や大人たちも姉妹とともに、ゴミ拾いを始めとしたゴミ削減のための活動をし、やがて州知事が知事令を出すに至ります。

 
決してバリ島だけから出たわけではなく、そしてバリ島民だけが出したわけではないプラスチックゴミ。バリ島を訪れる観光客も意識し、ゴミを持ち帰ったり、プラスチック袋を使用しなかったり、さらには一緒にゴミ拾いのボランティアをするなど、バリ島の人々に協力をする姿が見られるようになりました。

 

まずはできることから!バリ島を訪れる際にはほんの少しでも意識して

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バリ島を訪れる際に、プラスチック袋やプラスチック製のゴミが発生するものを持ち込まないことは難しいかもしれません。しかし、現地での買い物用にエコバッグを持ち込んだり、プラ製のストローを断ったり、現地で出たゴミは定められた方法で処分したりするなど、何らかの協力をすることができます。

 
プラスチックゴミの問題はバリ島だけではなく、世界中で起こっている、とても身近な問題です。バリ島を旅行などで訪れる機会があれば、ほんの少しだけでもいいのでプラスチックゴミについて意識してみてくださいね。

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