日本国内では、ホテルや飲食店、タクシーなどさまざまなサービスを受けても、チップは必要ありません。海外から訪れた観光客は、チップがいらない様子に驚くことも。チップがいらない文化で過ごしていますが、逆に海外を訪れた際にはチップが必要になるケースが多く、知っているのと知らないのとでは大きな差が生じます。
インドネシアの離島「バリ島」でも、チップが必要です。リゾートや不動産投資などで世界中から人々が集まるバリ島には、日本からも数多くの人々が観光などで訪れていますが、事前にバリ島のチップ事情についてしっかりと知っておくといいでしょう。今回はそんなバリ島のチップ事情にスポットを当ててご紹介します。
バリ島ではどんな場面でチップが必要で、一体いくらくらい用意すればいいのか、代表的なものを見ていきましょう。それほど難しい場面はなく、また金額も大きくはないので、チップ用の現金の準備も簡単ですよ。
※2019年10月の為替レート:日本円での1円は、130ルピアほど
バリ島でチップを渡す場面として多いのは、レストランやワルン(食堂)などの飲食店を利用したときが挙げられます。基本的にはお釣りの小銭をそのままチップとして置いてくるケースが多く、金額は1,000ルピア程度からと考えるといいでしょう。カフェも同様です。
ただし注意しなければならないのが、メニューの料金にサービス料が含まれている場合。「service charge」などの記載があれば、サービス料が込みになっていますので、チップは不要です。
チップの定番とも言える場面は、宿泊先のホテルに多く見られます。ホテルでは、エントランスに足を踏み入れた瞬間から、さまざまなサービスを受けるもの。荷物を運んでもらったり、部屋まで案内してもらったり。ルームサービスや掃除など、ホテルで働く方からのサービスを受ける機会が多くあります。
それらのサービスを受けた際に、チップを渡すようにしましょう。相場は10,000ルピア~20,000ルピアほど。また部屋の掃除に対するチップは、ベッドの枕元など掃除の方がわかりやすい場所に置いておくことをおすすめします。
ホテルによっては、レストラン等と同様にサービス料が含まれているケースもあります。事前に確認するようにしましょう。
バリ島ではタクシーを利用する機会も少なくありません。タクシーを利用した際には、運賃の支払時にチップを渡すようにしましょう。相場は、レストラン等と同様でお釣りでOK。基本的に、10,000ルピア未満のお釣りをチップとして渡します。もしお釣りがない場合は、別でチップを渡すといいでしょう。
今回ご紹介したのは、バリ島でチップが必要になる代表的な場面です。チップが不要な場合でも、満足のいくサービスが受けられればチップを渡すケースもあります。また価値があると判断できれば、相場を超えたチップを渡してもいいですね。
そのほかゴルフやスパ、ガイドを依頼したときなど、さまざまなシチュエーションでチップが必要に。バリ島でどんなことをして過ごすのか、どんな場所に行くのかなどによって、チップが必要な場面が変わります。チップに使用する紙幣を多めに準備しておけば、心配は少なくなりますよ。