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石垣島の歴史を肌で感じる史跡巡り!おすすめ史跡3選

石垣島:唐人墓

沖縄県の八重山列島に属し、観光地としても人気が高い「石垣島」。石垣島には多くの史跡があり、石垣島を巡る歴史を伝えています。そこで今回は、石垣島の史跡にスポットを当ててご紹介します。観光やビジネスなどで石垣島を訪れた際にはぜひ一カ所でも立ち寄って、石垣島の歴史などを肌で感じてみてはいかがでしょうか。

 
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石垣島の歴史を今に伝える貴重な史跡たち


沖縄県には独自の文化や歴史があり、さらに石垣島を始めとした沖縄を構成する島々にも深い歴史や文化が育まれてきました。文化は継承され、歴史も現在に伝わり、その証である史跡も現存しているものが多くあります。

 
今回は石垣島の史跡のなかから、「唐人墓」「フルスト原遺跡」「津波大石」の三カ所をピックアップしてご紹介します。

 

中国人の眠りと悲しい歴史を守る「唐人墓」

まずご紹介するのは、新川富崎にある「唐人墓(とうじんばか)」です。1852年の「ロバート・バウン号事件」において、多くの中国人苦力が虐待に遭い抵抗。やがて石垣島に置き去りにされた彼らの多くが犠牲となりました。彼らの眠りを守り、慰霊するために建立されたのがこの唐人墓です。

 
建立は事件からおよそ120年後の1971年。もともと墓碑があった場所に新たに建てられた唐人墓は、その極彩色の美しさとは裏腹に悲しい歴史を秘めています。

 

多くの遺物が発掘された「フルスト原遺跡」

続いては大浜にある「フルスト原遺跡(フルストばるいせき)」です。1978年に国の史跡にも指定されたフルスト原遺跡は、14世紀後半~16世紀前半のもので、最盛期は15世紀であったと言われています。

 
屋敷囲いの石垣(石塁)が15基あるほか、陶磁器や土器などが発見されているなど歴史的な価値も高い遺跡です。宮良湾を望み、自然に囲まれた穏やかな情景が、訪れる人々を迎えてくれます。

 
この遺跡は、豪族「オヤケアカハチ」の居城だったのではないかという説もあります。とは言え、オヤケアカハチが活躍した時代よりも古くから存在する遺跡であるため、あくまでも言い伝えであり、実際のところは判明していません。

 
こうしたオヤケアカハチの言い伝えなども含めて、14~16世紀の石垣島の歴史を感じることができる史跡です。

 

災害の恐ろしさを伝える「津波大石」

最後にご紹介するのは、大浜にある「津波大石(つなみうふいし)」です。石垣島の東海岸には、「石垣島東海岸の津波石群」という国の天然記念物があり、津波大石はそのひとつです。

 
サンゴ石灰岩でできている津波大石は、推定70トンを超えるほどの巨大な塊。かつて石垣島を襲った津波に由来するもので、島の歴史と災害の記憶を未来に伝える貴重な存在でもあります。

 
津波大石は、サンゴ礁の大石が打ち上げられたもので、1771年の大地震による津波で運ばれたと考えられていました。しかし近年の調査では1771年ではなく、およそ2000年前の津波によるものとされています。

 

石垣島の史跡を訪れ、深い歴史に触れる


石垣島の史跡のなかから、三カ所をピックアップしてご紹介いたしました。数日だけ滞在する旅先にも、さまざまな歴史があります。史跡を訪れ、その歴史を知ることで、旅先の新発見や愛着、新たな興味などにつながります。

 
観光などで石垣島を訪れる際には、華やかな場所やアクティビティなどを楽しむのはもちろんですが、こうした史跡もぜひスケジュールに組み込んでみてはいかがでしょうか。

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