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宮古諸島に生息する、個性豊かな固有種の数々

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沖縄県がある「琉球諸島」には、多くの固有種が生息しています。そのなかでも誰もが知る有名な固有種は、「ヤンバルクイナ」ではないでしょうか。固有種たちは琉球諸島のなかでも限られた地域に生息しているケースが多く、その生態は実にさまざまです。

 
観光や不動産投資などで注目されている「宮古島」がある「宮古諸島」にも、複数の固有種が生息しています。今回はそんな宮古諸島に生息する固有種にスポットを当て、その一部をご紹介します。

 

宮古諸島の固有種とは?すでに絶滅してしまった存在も

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宮古諸島には複数の固有種が生息していますが、環境省のレッドリストに記載されているものも少なくありません。カワセミの一種である「ミヤコショウビン」や、小型のコウモリ「ミヤココキクガシラコウモリ」はすでに絶滅したとされ、現在はその姿を見ることすらできなくなってしまいました。

 

【宮古諸島の固有種】ミヤコカナヘビ

まずご紹介するのは、緑色が鮮やかな「ミヤコカナヘビ」です。環境省レッドリストの「絶滅危惧IA類」に分類されています。全長は25センチから30センチほど。琉球諸島に生息する「アオカナヘビ」に似ていますが、アオカナヘビとは異なる種のカナヘビであることが1996年に明らかになっています。

 
生息地:宮古島、伊良部島、池間島

 

【宮古諸島の固有種】ミヤコヒバァ

続いてご紹介するのは、「ミヤコヒバァ」。黒と白の模様が美しい固有種で、環境省レッドリストの絶滅危惧IB類に分類されています。このミヤコヒバァは、全長40センチから70センチほどになるヘビ。地元の人にも大切にされ、小学校の校庭で捕獲された個体が、1年ほど校内で飼育されたという記録もあります。

 
生息地:宮古島、伊良部

 

【宮古諸島の固有種】ミヤコサワガニ

最後にご紹介するのは、環境省レッドリストで絶滅危惧I類に分類されている「ミヤコサワガニ」。ミヤコサワガニは、宮古島の数カ所の湧水にのみ生息する、甲羅幅3センチほどの珍しい固有種です。

 
さて、宮古島はかつて一度海中に沈んだという説があります。しかし、ミヤコサワガニの生息する湧水は淡水。海に沈んだと言われている宮古島の固有種なのに、淡水に生息するというのはとても不思議なことではないでしょうか。ミヤコサワガニの存在は、宮古島の地史に大きな一石を投じているのです。

 
生息地:宮古島

 

宮古諸島とともに歴史を刻んできた固有種たち

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キシノウエトカゲやミヤコヒメヘビ、ミヤコヒキガエルなど、他にも宮古島には個性的な固有種が生息。宮古諸島の固有種は、名前に「ミヤコ」を冠するものが多く、宮古諸島とともに歴史を刻んできたことが伺えます。

 
固有種の数が減った原因のひとつが、ニホンイタチやインドクジャク、ミシシッピアカミミガメなど、「宮古諸島の外」から来た外来の生物たちと言われています。外来種は海外からのものだけではなく、国内由来のものもあります。元々その生息域に存在していない生物が入り込んでしまえば、たとえ日本の在来種であっても、生息域にとっては「外来種」になってしまうのです。

 
宮古島をはじめとする宮古諸島を訪れた際に、固有種に遭遇できる確率はとても低いですが、「この諸島固有の生き物がいる」ということを意識するだけでも、宮古島の自然に対する考え方が変わってきます。ぜひ宮古諸島を訪れた際には、固有種にも思いを馳せてみてくださいね。

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