さて、リゾートや不動産投資で人気が高い宮古島がある「宮古島市」にも、もちろん「市花」や「市木」が存在します。そこで今回は、宮古島市の花や樹木にスポットを当ててご紹介します!
まずは宮古島市の市木である「ガジュマル」からご紹介します。ガジュマルは寄生植物でもある、クワ科イチジク属の常緑高木。大きな木に巻きつくような形で生育しますが、沖縄では低地や樹上、岸壁の側面など多彩な場所で見られます。
成長すると上から数多くの根が垂れ下がり、長く生きた老木になると生き物や神秘の化身のようにも見えることから、神木・霊木として現地の人々から大切に崇められています。沖縄の精霊「キムジナー」が住んでいるとも言われているんですよ。
ガジュマルを題材にした歌も多く、沖縄出身のアーティストなどがタイトルや歌詞に用いることも。宮古島はもちろん、沖縄の人々にとって大切な神木でもあります。
続いてご紹介するのは、宮古島市の市花「ブーゲンビレア」。常緑のつる性植物であるブーゲンビレアは、赤やピンク、白や黄色、紫など、とても鮮やかな花を咲かせるオシロイバナ化の植物です。しかしこの「花」の色鮮やかな部分は、実は葉が変形したもの。花そのものは、色のついた葉の中心、筒状になった小さな白色の部分なのです。
宮古島では、垣根代わりに使っている家庭も多く見られます。茎にはトゲがあり、成長も早いことから垣根にもしやすいブーゲンビレア。1年中楽しむことができるため、宮古島のさまざまな場所で鮮やかな姿を見ることができます。
花言葉は「情熱」や「あなたしか見えない」などがあり、色鮮やかなブーゲンビレアにぴったり。宮古島で結婚式を挙げるという方は、ぜひこのブーゲンビレアをブーケに取り入れてみてはいかがでしょうか。
最後にご紹介するのは、宮古島市の市花木である「デイゴ」です。デイゴは沖縄の県花、そして沖縄三大名花でもあり、有名な「島唄」(THE BOOM)の歌詞にも使われているマメ科の落葉高木です。春先から初夏にかけて、束のようになったオレンジ色の美しい花を咲かせます。
街路樹などでよく見かけることがあるデイゴは、工芸品や琉球漆器にも素材として使われるほど、沖縄の文化に根ざした存在。春の訪れや、別れや出会いなどを彩る花木でもあります。
また琉球大学では、学生が配る合格の電報が「デイゴ咲く」という文面に。本州では「サクラ咲く」ですので、いかにデイゴが沖縄や宮古島の人々にとって、春の象徴であるかがわかります。
宮古島を訪れる際には、ビーチやサンゴ礁、宮古ブルーの海など見所はたくさんありますが、ぜひこういった植物なども観察してみてください。現地でしか見られない景色や、植物の美しさ、宮古島の鮮やかな姿を堪能することができますよ。