17の目標と169のターゲットを掲げている「SDGs(持続可能な開発目標)」。2030年のゴールに向けて、世界中で、そしてさまざまな場所で、多くの取り組みが進められています。現実的な問題として、2030年に達成することが難しいと思われるものもありますが、2030年よりも先の未来においても、同様の取り組みを進めていく必要があります。
今回はSDGsの17の目標から、13番の目標「気候変動に具体的な対策を」にスポットを当ててご紹介いたします。
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SDGsの13番の目標である「気候変動に具体的な対策を」は、SDGsが国連で採択されるよりも前からずっと言われていることです。地球温暖化や砂漠化など、地球が抱える気候変動の問題はシンプルなものではなく、年々深刻さが増していくケースも見られます。
自然を意のままに操ることは不可能と言ってもよく、しかしながら気候変動は人間の生活による影響も否定できません。では具体的に、気候変動に対してどんな対策を取れば良いのでしょうか。
13番の「気候変動に具体的な対策を」は、地球の気候変動と、その気候変動がもたらす多大なる影響に対して、緊急に対策を講じることが大きな目標であり、誰もが向き合うべき課題でもあります。「緊急対策」という言葉が意味する通り、悠長に構えるべきものではなく、喫緊の目標・課題として世界中での対策と、災害に対する強靱性や適応能力の強化などが求められています。
気候変動には自然に起こりうるものと、人間の生活や活動などによる人為的な気候変動があります。この人為的な気候変動の最たるものは「地球温暖化」であり、人間の生活において排出される「温室効果ガス」の影響が大きいとされているのです。
この地球温暖化が、世界中の気候変動や異常気象を引き起こすと言われています。熱波に襲われる国や、猛烈な寒波に襲われる国など、さまざまな異常気象が毎年世界のどこかで起こっています。
近年の日本における風水害はもちろんですが、記憶に新しいところでは2019年9月から2020年2月ごろまで続いたオーストラリアの大規模な森林火事も、気候変動の影響を大きく受けていると言われています。オーストラリアの森林火災の拡大の原因として、気候変動が挙げられているのです。
同様の森林火災や山火事は今後も起こりうるとされ、地球温暖化に代表される気候変動が大きな要因とする研究もあります。
気候変動への対策には多角的な取り組みが必要です。たとえば「気候変動そのものを解決するための取り組み」という方面では、温室効果ガスの排出を抑制したり、再生可能エネルギーを利用したりと、「自然環境への影響」に配慮した取り組みがおこなわれます。
いっぽうで、「気候変動に適応する」という取り組みも大切です。自然の驚異に勝つことはできなくとも、どういった自然災害が起こるのかを予測および観測し、災害などへの対策を講じるというものです。
など、気候変動による影響に対しての対策が挙げられます。身近なところで言えば、酷暑時の熱中症への対策もそのひとつ。そのほか天気予報などを確認し、適したタイミングでの避難行動など、気候変動に対して個人でできる対策も大変重要です。
前出の温室効果ガスの排出抑制のほか、砂漠化した場所への植林や、森林の保護はもちろん、途上国や離島における気候変動に関する対策や管理能力の向上推進など、「気候変動」への対策は規模が大きく、そして先が見えないものが多々あります。気候変動と環境保護・環境破壊には共通項も多く、そして深い繋がりもあるなど、気候への対策は同時に環境への対策でもあるのです。
自然の力には逆らえない部分が圧倒的に多く、気候変動への対策だけではなく、どう共存していくかといった対策も大切です。SDGsの13番目「気候変動に具体的な対策を」は、具体的かつ緊急な対策をおこないながらも、常により有効な対策への模索が続けられています。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。