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【SDGs】CO2排出量を見える化、「カーボンフットプリント」とは


2030年のゴールへ向けて、さまざまな取り組みが進められているSDGs。17種類の目標のなかには、地球上の環境に関するものが多くあります。なかでもSDGsよりも前から大きな課題となっているのは「CO2(二酸化炭素)の削減」です。

 
CO2は地球温暖化の原因とされる「温室効果ガス」の代表的なものであり、排出量削減のために世界各地で対策が進められています。今回はそんなCO2排出量を「見える化」した、「カーボンフットプリント」に注目。カーボンフットプリントとはどのようなものなのかをご紹介いたします。

 

「カーボンフットプリント」とは?CO2の見える化でできること


地球温暖化の原因とされる「温室効果ガス」には、CO2だけではなく、メタンやフロンガスなどが挙げられます。温室効果ガスにおいてCO2が占める割合は高く、人間の社会生活における排出量の抑制などが求められてきています。

 
とは言え、CO2がどれくらい排出されているのか、どれくらい削減されたのかという数値は発表されていても、なかなか実感としてピンとこないケースは多々あります。「カーボンフットプリント」はそうしたCO2排出量を「見える化」。企業側はもちろん、消費者側にとってもわかりやすい指標のひとつともなり得ています。

 

炭素の足跡を記す「カーボンフットプリント」

カーボンフットプリントは、その名称通り「炭素の足跡」。たとえばAという食料品を例に挙げると、原料となる農作物等の生産から食料品への加工、店頭への配送、廃棄・リサイクルなど、Aの製造にかかる「ライフサイクル」全体において温室効果ガスが排出されています。そうした温室効果ガスをCO2に換算、その数値をAのパッケージなどに表示し、伝えることを「カーボンフットプリント」と呼んでいます。

 
カーボンフットプリントでは、商品のライフサイクルを以下の5種類に分類。「CO2」と書かれた台形の上に、CO2排出量の数値を記載したマークのほか、このライフサイクルに関連したグラフも一緒に記載されているケースが見られます。

  • 原材料調達
  • 生産
  • 流通・販売
  • 使用・維持管理
  • 廃棄・リサイクル

 
もちろん食料品だけではなく、流通している商品やサービスなど、あらゆるもののCO2排出量が対象です。これらは、「行動」や「活動」、「生活」などでも同様で、企業や個人などが排出する温室効果ガスもカーボンフットプリントを算出することが可能ですが、日本においては主に商品・サービスなどで用いられるケースが多く見られます。

 

「カーボンフットプリント」によってCO2排出量削減への意識向上

2007年3月、イギリスがカーボンフットプリントを世界で初めてラベルに表示。日本では2009年から試行事業を開始しました。2012年からは、「カーボンフットプリントコミュニケーションプログラム(CFPプログラム)」を運用するなど、カーボンフットプリントへの取り組みを進行。

 
このカーボンフットプリントによって、企業側・生産者側はCO2の排出量削減をより強く意識・対策し、商品やサービスに表示します。そして商品やサービスを購入・利用する消費者側は、カーボンフットプリントの表示を確認することで、「よりCO2排出量の少ない商品」を選ぶこともできるのです。

 

「カーボンフットプリント」でCO2を視覚的に把握


CO2削減の動きの活発化や、SDGsの普及によってカーボンフットプリントはより広く知られるようになりました。パッケージに表示されている商品も徐々に増え、知らないうちにスーパーなどで手に取っているケースもあります。

 
カーボンフットプリントは、誰もが商品やサービスに関わるCO2排出量を視覚的に把握できます。手に取った商品やサービスのCO2排出量を知り、「どこで排出されたのか」を考え、そして自分自身がその商品やサービスを手に取り消費するまでの過程で「どれくらいのCO2を排出するか」を想像してみてはいかがでしょうか。

 
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。

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