学校で「SDGs」について学ぶ子どもたちは、大人以上にSDGsを理解しているケースがあります。SDGsについて何ができるのか、クラス単位はもちろん、グループや個人で考える機会が多く与えられています。
夏休みには、SDGsを自由研究のテーマにする子どももいることでしょう。自由研究のテーマとしてSDGsは非常に有意義で、夏休みという1ヶ月以上もの期間を利用してじっくり取り組むことができます。
以前、小学生向けの研究案をご紹介いたしましたが、今回は中学生向けの研究案をご紹介します。自由研究のテーマに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
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自由研究は年齢が上がるにつれ、選択の幅が広がるだけではなく、より踏み込んだ研究内容が可能です。中学生がSDGsを自由研究で扱う場合は、小学生が取り組むレベルの内容からをさらにランクアップさせると、より興味深く勉強になるのでおすすめです。
※後述する地域活動への参加や先輩へのインタビューなどは、新型コロナウイルス感染症の状況によっては制限がかかるケースがあります。
自由研究でSDGsをテーマとする場合の研究案として、SDGsに関する小冊子を作成してみるのはいかがでしょうか。小冊子と言っても、コピーで作成できる程度でOK。
自宅のプリンターや、コンビニのコピー機などを活用し、1~数部作成します。教室での展示用や、コンクール等への応募用など目的に応じた部数にしましょう。スケッチブックなどを活用して、1部だけ作成してもいいですね。
SDGsの解説はもちろん、17種類の目標ごとに章分けをしてみても。絵が得意であれば、イラストや漫画を主体にした小冊子にすると、読む側も楽しくなりますよ。
小学生向けの研究案でもご紹介しましたが、SDGsに関する新聞記事の切り抜きは基本中の基本です。中学生では切り抜きからさらにランクアップして、新聞記事の内容から研究を深めていくことをおすすめします。
SDGsの記事を集め、そのなかから自分が最も興味深く感じた記事を選びます。そして記事の内容について、インターネットや書籍などさまざまな方法で詳しく調べてまとめます。
2021年中の話題でたとえると、コンビニチェーンの「ファミリーマート」が一部の弁当容器を紙製にすると発表しましました。そこから弁当容器を紙製にする背景や、開発の秘話、紙製にすることのメリットとデメリット、プラスチックゴミの問題など話題を大きく広げて研究するのです。
好奇心や想像力、発想力も試されますが、SDGsを深く知り発信するおすすめの研究案です。
夏休み期間中に、地域の活動に参加するのもSDGsの取り組みのひとつ。清掃活動やボランティアをはじめ、さまざまな活動があります。中学生でもできる活動を探して参加し、その様子をレポートにまとめてみてはいかがでしょうか。
主催者側には自由研究としてレポートをまとめる予定でいることを伝え、写真撮影をしたい場合は許可を取るなど、事前の準備もするようにします。ひとりではなく、友人や家族と一緒に参加してみてもいいですね。
通っている中学校の校則によっては、学区外での活動が難しいケースがあります。できる限り学区内で探してみると良いでしょう。地域の掲示板や広報、ホームページなどで確認できるほか、役所や学校などでもパンフレットを配っていたり、案内してくれたりします。
地域の活動のなかには事前申し込みが必要なものもあるので、夏休みに入る2ヶ月くらい前からリサーチを開始するようにしましょう。
同じ中学を卒業した、高校生や大学生の先輩へのインタビューも、SDGsをテーマとして自由研究におすすめです。
インタビュー内容は、「先輩たちが考える・実践するSDGs」。中学生とくらべて、高校生や大学生は行動範囲が広がり、知識も豊富です。先輩たちはSDGsにどう向き合い、実践しているのかをインタビューすることは、大変刺激になります。
部活のOB・OGや兄姉など身近な先輩でもいいですし、学校の先生に相談して紹介してもらってもいいですね。インタビュー形式から座談会に移行し、一緒にSDGsについて語り合うのもおすすめです。
メモ帳やボイスレコーダーの活用、動画撮影などをして先輩たちの話をしっかり残し、レポートなどにまとめるようにしましょう。
中学生になると、子どもたちは大きな成長を見せます。思春期に入り、少しずつ大人に近づく中学生の視点だからこそ、SDGsに関して見えてくるものも。
さまざまな話題や企業の取り組み、職種や仕事の形をSDGsを通して学ぶことは、大きな刺激となります。自由研究のテーマにSDGsを掲げることは、ともすれば将来の夢を見つけることにもつながるのではないでしょうか。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。