春は出会いと別れの季節です。また、新生活のスタートを切ったり、新たな挑戦を始めたりする方も多いのではないでしょうか。なかには春からSDGsの取り組みを始めるというケースもあることでしょう。企業や団体、個人など、その形はさまざまですが、新しい取り組みを始めるにあたって、年度替わりでもある春は区切りも良いタイミングと言えます。
SDGsの取り組みは年間を通して実施されるケースが多いですが、「季節」に合わせた取り組みもおすすめです。そこで今回は、春に合わせたSDGsの取り組み方をご紹介します。
17種類の目標があるSDGsは、それぞれの目標ごとに細かなターゲットが設定されています。目標やターゲットに沿った取り組みは実に多岐にわたります。つまり「こうしたシーンでSDGsを進めたい」という場合においての選択肢が大変広く、難しいようで実は気軽に取り組めるのもSDGsの特徴と言えるでしょう。
今回ご紹介する「春」に合わせたSDGsの取り組みも、そうした選択肢のひとつです。
新生活や進学、就職などによって、身の回りを整理する方は少なくありません。また企業においても年度替わりであれば、何らかの「整理」をするケースもあるのではないでしょうか。そうした整理において出た不要品のなかには、リサイクルやリユース、リデュースの3Rができるものがあります。
「不要だから処分」ではなく、まずは一度立ち止まり、不要品と思われるものを観察するようにしましょう。衣類や書籍などは、リサイクルショップのほか寄付といった形も可能です。家具や家電、オフィス用品なども同様。ランドセルや通学かばん、制服といった特殊なものも、リメイクや海外への寄付ができます。
食材には旬がありますが、いまは旬の時期に関係なく一年中同じ食材が店頭に並びます。しかし食材は旬のものが一番美味しく、栄養価が高いともされています。旬の食材を知り、そのうえで地元や地元周辺で収穫された食材を購入するのも、春(季節)のSDGsと言えるでしょう。
旬以外の季節で購入できる食材にはハウス栽培などで年中生産されている野菜もありますが、なかには旬の時期に収穫したものを冷凍していたり、海外から輸入していたりするケースがあります。こうしたケースでは、保管や輸送にかかるさまざまなコストが見逃せません。
旬の時期に地産地消をすることは、地元の農業や水産業などを支えることにも繋がり、CO2削減にもなります。
春となれば、桜を始めとしたさまざまな花が咲き始めます。街路樹には桜やコブシ、ハナミズキ、ツツジなどをよく見かけるのではないでしょうか。美しい花ですが、当然ながら時間の経過とともに散っていきます。散った花を清掃するような地域の活動があれば、参加するのもおすすめです。
地域の清掃活動はまちづくりの一環にもなるほか、近隣住民との連携や認知など、災害時にも役立ちます。個人はもちろんですが、企業も地域清掃に参加することで、周辺住民との相互理解も向上することでしょう。「近所づきあい」ほど濃いわけではないケースもあるほか、公園の清掃などボランティア的なものも少なくないため、気軽に参加しやすいのも大きなポイントではないでしょうか。
地域の清掃活動に参加する形のSDGsは、春の花が散るタイミングのほか、秋の落葉の時期にもおすすめです。
春におすすめのSDGsの取り組みをご紹介いたしました。今回ご紹介しきれなかったものは大変多く、「地域の見守り活動」や「暖房機器の温度の見直し」「照明の明るさや時間の見直し」など、多岐にわたります。どれも企業や団体、個人のくくりに関係なく取り組めるものが多いほか、春ではなくても取り組めるものは少なくありません。
「SDGs疲れ」という言葉があります。常にSDGsを意識することで疲弊してしまっては元も子もありませんので、「春にはこの取り組みを」「夏と冬だけ取り組む」というような、季節に応じて取り組み方を変えるのもおすすめです。ぜひ一度、「季節」という視点からSDGsを考えてみてはいかがでしょうか。
エグチホールディングスはSDGsの実現に向けて取り組んでいます。