どの土地にも「シンボル」とされるものが存在します。シンボルは建造物や遺跡であったり、大自然のなかにあったり、自治体が設定する動植物であったりと、実にさまざま。日本最西端の離島「与那国島」にもそうしたシンボルは複数あります。
今回は与那国島のシンボルのなかから、「立神岩(たちがみいわ)」をピックアップ。与那国島観光でぜひ立ち寄りたい「立神岩」についてご紹介いたします。
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今回ご紹介する「立神岩(たちがみいわ)」は、海にそびえ立つ神聖かつ巨大な岩。大自然が作りだした岩ですが、島に古くからの伝説が残る存在です。与那国島観光で立ち寄る方も多く、与那国島のシンボルとして地元の人々からも愛されています。
地元で「頓岩(とぅんがん)」とも呼ばれている立神岩は、陸地では無く海にあります。海中からまっすぐとそびえ立っているため、近づくことや触れることはできません。この立神岩を見るには、近くにある古い展望台と新しい展望台、2箇所の展望台を利用します。
これらの展望台からは、立神岩の荘厳な姿をじっくりと観察することができます。想像以上の大きさがあり堂々とした立神岩と、それを含む景色は、圧巻の一言。立神岩を見る場合は、写真を撮るのを忘れないようにしましょう。
また、この立神岩周辺には、軍艦岩や人面岩など見応えのある岩があります。与那国島の景色を目に焼き付けたい場合は、ぜひこれらの岩もチェックしてみてはいかがでしょうか。
立神岩には古くから伝わる伝説があります。かつて海鳥の卵を手に入れるため、立神岩に登った二人の男性がいました。一人の男性は降りる際に落下、もう一人は恐怖のため動けなくなり、神に祈りながら眠りました。男性が目を覚ますと、岩から降りていたというのです。
男性二人の関係や細かなエピソードは割愛していますが、立神岩の神聖さをより際立たせる、大変深い伝説です。与那国島はもちろんですが、沖縄の離島にはこうした伝説が多くあります。観光前に行く予定のスポットの予備知識を知っておくと、観光にも深みが出てじっくりと楽しめますよ。
今回は、与那国島のシンボルのひとつ、「立神岩」をピックアップしてご紹介いたしました。与那国島のシンボルには、ほかにもヨナグニウマやヨナグニサンなどをはじめ、さまざまなものがあります。今回ご紹介した立神岩のように遠くから見るシンボルや、ヨナグニウマのようにアクティビティによって触れることができるシンボルなど、多種多様です。
与那国島観光をする際には、全てのシンボルをチェックするのは難しいかもしれませんが、そのうちのひとつだけでもチェックしてみてはいかがでしょうか。