「電気」と同じように、わたしたちの生活に欠かせない「電池(でんち)」。電源プラグやコードがなくても、電池を入れれば動く道具はたくさんあります。ふだん何気なく使っている電池ですが、種類(しゅるい)がたくさんあるのを知っていますか?
そこで今回は、電池の種類について見ていきましょう。数多くある電池のなかから、身近なものをピックアップ! カンタンにご紹介しますね。
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電池は、大きく分けると以下の4種類があります。ふだん見たり聞いたりすることの少ない言葉ではないでしょうか。しかしどれもわたしたちの身近にあるものなんですよ。
※画像は太陽電池を利用したライトです。地面にさして使います。
「一次電池」とは、カンタンに言うと「使い切り」の電池のことです。電池はその内部で化学反応(かがくはんのう)を起こすことで電気を作っていますが、使えば使うほど電気が少なく、弱くなっていきます。
これらの三種類はよく見かけたり、使ったりする一次電池ですね。他にも何種類もの一次電池があるんですよ。
一次電池とはぎゃくに、使い捨てではないのが「二次電池」です。ずっと電気がなくならないというわけではなく、充電(じゅうでん)をすることでくり返して使うことができます。充電するものといえば、どんなものが思い浮かびますか?
身の回りにある二次電池ですぐに思い浮かぶのは、これらのようにふだんからよく使うものではないでしょうか。他には自動車のバッテリーや、病院の停電対策(ていでんたいさく)用の蓄電池(ちくでんち)など、さまざまな形で二次電池が使われています。
「太陽電池」と聞いて、まず最初に「太陽光発電(たいようこうはつでん)」を思い浮かべる人も多いことでしょう。太陽電池は太陽光発電と同じように、太陽の光エネルギーを利用して、電気を起こしています。
子どもの身の回りで太陽電池を使っているものには、「太陽の光で動く」というおもちゃがあります。また、大人の身の回りでは電卓にも使われています。太陽電池を使用しているものには、小さな黒いパネルがついているため、わかりやすいのではないでしょうか。
この太陽電池は身の回りの小さなものだけではなく、世界中のさまざまな場所、さまざまなモノに対して使われています。
「燃料電池」はあまり聞きなれないかもしれないですね。これは、「酸素(さんそ)」と「水素(すいそ)」の化学反応によって電気を発生させることができるものなのです。
少しむずかしい話になりますが、酸素と水素が化学反応することで出るのは「水」だけ。つまり、石油などを燃やして二酸化炭素(にさんかたんそ)が出る発電とはちがい、とても環境(かんきょう)にやさしいエネルギーだといわれています。
トヨタ自動車がこの燃料電池を利用した自動車、「MIRAI(ミライ)」を発売したのは、2014年12月15日のこと。とても話題になったため、まだ記憶に新しいかもしれませんね。
電池の種類をご紹介しましたが、それぞれに個性があり、役割があります。電池があることで、何かと助かることも。災害(さいがい)用の非常用持ち出し袋(ひじょうようもちだしぶくろ)にも、乾電池を必ず入れることでしょう。
乾電池はあんなに小さくても、その体のなかで電気を作っています。乾電池を交換するとき、「今までありがとう」と声をかけてあげるのもいいかもしれませんね。