今回ご紹介するのは宮古島の最東端と最西端、「東平安名崎(ひがしへんなざき)」と「西平安名崎(にしへんなざき)」です。どちらも人気がある絶景スポットで、宮古島に訪れた際には、一度は行っておきたい場所でもあります。
「東平安名崎」と「西平安名崎」はどこにあるのか、そしてどんなスポットなのか、それぞれ詳しくご紹介します。
宮古島の最東端に位置する「東平安名崎」は、「日本都市公園百景」にも選ばれるほどの絶景スポットです。岬からは太平洋と東シナ海を望むことができ、宮古島の海の美しさと、迫力のある荒波の猛々しさを同時に楽しめます。宮古島空港からは車でおよそ35分、駐車場やシーズン営業の売店などもあり、気軽に立ち寄れるスポットです。
「東平安名崎」の距離はおよそ2km。この細長い岬の遊歩道を歩きながら、周辺の景色を観察するとさまざまなものが見えて来ます。岬から見える波打ち際には、多くの巨岩が確認できることでしょう。これは250年近く前に起きた地震の津波によるものと言われ、「津波岩」と呼ばれています。
沖縄県の天然記念物に指定された「天ノ梅」や「テッポウユリ」など、数々の植物の姿も見られ、自然の雄大さを植物からも感じ取れます。岬の先端には「平安名崎灯台」もありますので、ぜひ灯台からの景色も眺めてみてくださいね。
「西平安名崎」は、宮古本島の最西端に位置する岬。それと共に、最北端でもあります。池間島に近いため、宮古島と池間島をつなぐ「池間大橋」の姿も見ることができるスポットです。宮古空港からは車でおよそ30分、駐車場や自動販売機、トイレも近くにあります。
この「西平安名崎」に向かう際、「西平安名崎」のシンボルでもある、風力発電の大きな風車に出会います。この風車も見所のひとつ。近づくにつれ、その大きさに圧倒されることでしょう。大きくそびえ立つ3基の風車を過ぎてすぐの場所に展望台があり、そこからの最高の眺めを堪能できます。
沖縄には、1990年度から実施された「沖縄エネトピア・アイランド構想」というものがあります。これは当時の通産省・資源エネルギー庁が計画をしたもの。宮古島などの離島での「電源」に、太陽光や風力、潮力などさまざまな新エネルギー(再生可能エネルギー)を活用するという構想です。
「西平安名崎」の風力発電もそのひとつ。今では「西平安名崎」に欠かせない景色、シンボルとして、発電を続けながら佇んでいます。